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ソードアート・オンライン 〜無刀の冒険者〜
GGO編
episode2 死の銃と布良星2
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カサもアレを見せつけられては、笑い飛ばすことは出来ないのだろう、難しい表情でつぶやく。流石に奴のセリフ通り「殺した」とは思えなくても、一撃で相手をゲームオーバーさせる力を持っているのは確かだ。いくらツカサでも、出来るかもしれないが簡単にはいかないだろう。

 だが。

 「でも、あの、姿を消したマント。……間違いなく、オレ達の売った、『光歪曲迷彩』だよね? ……だったら、オレは、それを売った『血塗れ雑技団』の一員として、アイツを止めなきゃいけない、とも、思うんだ……」

 あの、姿を消すマント。あれが厄介……というか、最悪だ。

 あの黒い銃……噂では、《デス・ガン》というらしいが……は、実弾系のハンドガン。決して射程も連射速度も上位のものではなく、普通に戦えば一発も当たらずに勝つことも可能かもしれない。しかしこの場で、あの「透明化マント」と組み合わされると非常に厄介だ。

 いくら俺が《索敵》や《聴音》で探っても、無音で潜伏されればファーストアタックが奪われる危険度は高かろう。組み合わせは絶妙に最悪と言える。そしてその原因ともいえる「透明化マント」を売ったのは、俺たちなのだ。

 (……ツカサが責任感じるのも無理はねえ、な)

 じっとこちらを見つめるツカサの瞳を、見返す。
 コイツに、引く気はないだろう。

 「……アイツの力は、得体が知れないのはわかってる。……でも、オレは、」
 「……ツカサ、《カノープス》は持って来てるな?」
 「ああ、勿論!」

 優男らしくぱっと表情を明るくしたツカサが、ストレージから美しい赤色に輝く、長い銃身を持った俺の愛銃、《カノープス コンバットカスタム》を取り出す。ミオンに依頼した通り、狩りに出た前回より更に諸々に強化されて、なんと三点バースト射撃機能すらついている。

 嬉々として……或いは、誇らしげにそれを差し出すツカサ。
 俺はそんなツカサの目を真直ぐに見ながら、それを受け取って。

 「よろし、く、え……?」

 その先端に取り付けられた二十センチほどの刃で、ツカサの胸の中心を貫いた。

 呆けたツカサの声を聞き流して、バレルから突き出したナイフでその体を貫いたままにトリガーを引き絞る。連続して三度生じる、ロングバレルでの消音効果を受けたかすかな発射音。同時に感じる、軽めのリコイルショック。

 既に胸のナイフによって凄まじい勢いで減少していたツカサのHPは、その連撃で零となった。ずり落ちたツカサの黒眼鏡の奥の目が、驚愕に……もっと言えば、「理解できない」というように、見開かれ。

 「ら、ラッシー……? な、なん、で……?」
 「悪いな。……賞金は、お前に譲るからよ」

 がっくりと、俺にもたれかかる様に脱力した。
 その体を支えて、そ
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