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ソードアート・オンライン 〜無刀の冒険者〜
GGO編
episode1 銃の世界の戦友達2
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は、いつまでたっても本当に使いこなせるようにはなれないということを、シノンは経験としてよく知っていた。この手の激レア銃を実戦レベルで使いこなせる人間が少ないのは、このジレンマの為だ。

 そんな悩んでいたシノンに持ちかけられたのが、ミオンからの提案だ。

 ―――ヘカートレベルの狙撃銃を、練習に使ってみたくはありませんか? 光線銃ですが、Mobに対しては関係ありませんし。威力は劣りますが重量、弾速、命中精度、いずれもヘカートに勝るとも劣らない武器を、私達は所持しています。

 GGO世界はやはりその性質上実弾銃の人気が高く、その分実弾系武器は光線銃に比べて入手難度も高い。つまり同レベルの武器であるというだけならば実弾銃では替えが効かない武器であっても、光線銃ではその限りではない可能性もあるのだ。訳あって対人戦を主眼に据えるシノンはあまり光線銃は用いないのだが、今回ばかりはその誘いを受けた。

 理由は二つ。一つは勿論、その「自分の武器をドロップすることなく対大型Mob、対人の大型狙撃銃の訓練ができる」ということ。しかしそれは彼女にとっては副次的な利点であり、それよりはるかに大切な別の目的があった。

 シノンは、間近に迫った第二位回BoB大会に出場するつもりだ。その強者の集う大会に出て、強い奴を皆殺しにする。最強のプレイヤーになって、一人の弱い自分を消し去るという、このGGOをプ
レイする目的の為に。

 そのために。第一回BoB大会において、上位に入賞した二人。今度の大会でも強敵となるであろうその二人のトッププレイヤーを、間近で観察しておきたかったのだった。


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