暁 〜小説投稿サイト〜
Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第3話 魔導師とマホウツカイ
[1/9]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話










砂煙も晴れ、葛葉とサクラの姿がはっきりと露になる。
二人の姿が見えると異形の怪物達は唸り声を上げ、威嚇してくる。
臆する事なく、怪物達の威圧を受け流す。
一体にだったモノが分裂し、三体に増えていた。
やはり、咄嗟に放った砲撃……『神話魔術』であったとはいえ、出力不足だったようだ。


「充填なしで撃ったから、あんまり効果ないみたいなんだよ」

「しかも、増えやがったか……めんどくさ」

「あ、あのーーーー」


暢気に状況分析を始める二人。
イタチもどきが、話し掛けようとしてくるが無視し、話続ける。


「『対魔術兵器戦略思考(ミーミスブルン)』で何か解るか?」

「うん。“あれ”の固有名称は『ジュエルシード異相体』。私達、『戦略破壊魔術兵器(マホウ)』の源……『オーパーツ」と同じオーバーテクノロジーの結晶が暴走状態になったモノなんだよ 」

「なるほど……だから、これ程の魔力を垂れ流してるのか」


対魔術兵器戦略思考(ミーミスブルン)
サクラに備えられた補助兵装(オプション)の一つ。
本来は、『マホウツカイ』の持つ『マホウ』の能力を分析するものだが、どうやらこの世界に来て変質し、魔術、魔法関係を解析・分析するものに昇華したようだ。
おかげで、敵の正体が割れた。
分析結果を聞き、雲状の怪物……異相体へと視線を向ける。
先程放った一撃に警戒しているのか、襲ってくる気配がない。
此方としては好都合。
口元に笑みを浮かべ、葛葉はサクラに命じる。


「サクラ……『穢れなき桜光の聖剣(レーヴァテイン)準備(スタンバイ)ーーー」

「了解なんだよ〜!『解放されし九つの鍵(レーギャルン)』正常稼働……『穢れなき桜光の聖剣(レーヴァテイン)』準備完了……命令をどうぞだよ」


葛葉の命に従い、サクラは両手を異相体に突き出し向ける。
彼女の両手に桜色の魔力が集束していく。
強大な魔力で周囲を震わしながら、主の命令を待つ。


「ーーーー薙ぎ払えーーーー」

「了解」


葛葉の命により、サクラの手に宿る聖剣が引き抜かれる。


「『穢れなき(レーヴァ)ーーーーー』」


彼女の口から紡がれる名。
世界を滅ぼす災厄と謳われた力。


「『ーーーー桜光の聖剣(テイン)』!!」


紡がれた言霊。集束された、神話に語られる『災厄の杖(レーヴァテイン)』の名を冠する光炎魔導砲が、異相体へと解き放たれた。
輝かしい桜光が敵を滅ぼさんと巨大な閃光となって迫っていく。
音速を超え、光速で向かう、幾千年経ても変わらない聖なる輝き。

建物の上にいる異相体は、光速で迫る桜色の閃光に反
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ