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Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第3話 魔導師とマホウツカイ
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集めろ」
吐き捨てるように言い、再び歩き出す。
本当に今日は厄日だと思う。
昨日、今日と使いたくもない用途で力を使い、無駄に魔力を消費した。
少々不機嫌になりながら、帰路に付こうとしたその時……。
「あ、あのーーーー」
「ーーーーーー」
「ーーーーーありがとう……」
「っーーーーー!?」
無視して去ろうとするが、少女からの一言に一瞬足が止まりそうになる。
動揺した素振りを見せるが、葛葉は歩き続ける。
その後ろ姿を見て、少女は少し悲しくなる。
彼がそういう対応をするような事をした自覚はある。
それでも、それとは別に。
少女には、葛葉の背中が酷く悲しみを帯びており、そして……孤独に見えた。
葛葉の背中が徐々に見えなくなり、公園から完全に姿を消した。
少女は手にある蒼い宝石を握りながら、去っていった葛葉の後を女性に声を掛けられるまで見詰めていた。
これが少女と少年の出逢い。
運命
(
フェイト
)
の名を付けられた少女とーーーー。
この世界唯一人の『
召還せし者
(
マホウツカイ
)
』の少年がーーーー。
ーーーー初めて言葉を交わした、最初の出来事であった。
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