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Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第3話 魔導師とマホウツカイ
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となった。
作るといっても、そう簡単に作れる物なのかと首を捻るが、父さんが「任せろ」というので大丈夫だろう。
そして現在……。
学校も終わり、アリサとすずかはお稽古事があるために別れ、なのはもジュエルシードを探しに行くと言い
駆け出していった。
珍しく葛葉は、1人で下校する事になった。
因みにサクラは現在、戸籍が取得出来るまで自宅待機。
大方、縁側で日向ぼっこしている事だろう。
日光を司る精霊だから日の光は魔力を回復させる為に欠かせないらしい。
第三者から見たら、ぐうたらな9歳児にしか見えない。
家でのんびりしているだろう相棒の事を心の中で思いながら、歩いていく。
1人になるのも久しぶりな為、気紛れに少し寄り道しようかと思い、近くの公園に入っていく。
公園の中には、特に人もいなく、葛葉は近場にあるベンチへと腰かけた。
ふぅ〜っと一息を付き、体を休める。
「やっぱり……子供の身体だと、『
穢れなき桜光の聖剣
(
レーヴァテイン
)
』一発撃つだけでも負担が掛かるか……。無理して『
解放されし九つの鍵
(
レーギャルン
)
』を七段階解放したら、間違いなく死ぬ」
昨日の戦闘。
余裕に見えた葛葉だが、実際は多大な魔力消費に身体が悲鳴をあげていた。
夜中では日光の精霊であるサクラの力は大幅に減退する。
『神話魔術』の威力もまた落ちる。
無論、威力が落ちても世界を滅ぼす聖光は伊達ではない。
古代遺物の一つ二つ消し去る等、容易い。
とはいえ……。
(あの膨大な魔力……昨日は暴走状態でも“形”を持っていたからいいが……もし、純粋な魔力として暴発でもしたら)
もしもの時を考え、眉間に皺を寄せ、頭を悩ます。
昨日の夜はああ言ったものの、双子の妹が関わっている以上、手を貸さなくても心配ではある。
まだ、魔法を知ったばかりの見習い魔導師程度では、実際のところ厳しい。
何だかかんだと云いながら、彼もまた兄達の事を悪く言えない程、妹には甘いのだ。
ベンチでそんなことを考えていると、少し周囲に違和感を感じた。
まだ、昼間だというのに、公園の中の人通りが少ない…否、全く無いといっていい。
更に……。
(他の事に気を取られすぎたな……。昨日のジュエルシードと同じ魔力の気配がする)
違和感の正体を探っていると、目の前の大きな噴水台の下から厄介物の魔力を感じた。
また、周囲にも別の魔力反応……この公園全体を覆っている。
(結界か……『
悠久の幻影
(
アイ・スペース
)
』とは違う術式の……)
サクラとリンクが繋がっている為、頭の中で即座に『
対魔術兵器戦略思考
(
ミーミスブルン
)
』で解析し、知識を取り込む。
『
召還せし者
(
マホウツカイ
)
』の生み出す概念魔術による結界
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