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Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第3話 魔導師とマホウツカイ
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く、葛葉……」
葛葉がジト目でユーノを見る。
容赦のない言葉が心に突き刺さる。
なのはが庇う様な声で葛葉の名を呼ぶ。
ユーノからなのはへと視線移し、話す。
「それで、なのは。手伝うのか?」
「え?……う、うん。困ってるみたいだし……」
葛葉の問い掛けになのはが頷き返す。
なのはからの答えに溜め息を付く。
我が妹君の無謀な挑戦に呆れ返る。
「駄目かな?」
「好きにしろ。父さん達には黙っといてやる」
「手伝ってくれるんですか?」
「なのは…だけだ。僕は手伝わない。僕とサクラの『
魔術
(
ルーン
)
』と『
能力
(
チカラ
)
』は効果と威力が強すぎる。回収作業に向かない」
「…そう…ですか」
葛葉が手伝ってくれないと聞き、ユーノは肩を落とす。
「葛葉、手伝ってくれないの?」
「サクラの『神話魔術』を見ただろ?例え、ロストロギアとか呼ばれる代物だろうが跡形もなく、消し飛ばしてしまうよ。回収したいユーノのご希望には応えられない」
「葛葉の『能力』でも?」
「僕の『能力』はあまり戦闘向きじゃない。どちらかと云えば補助系統だ」
「そうなんだ……」
本当は嘘である。
自分の『能力」の深淵……森羅万象総てを戻す力。
時間、空間すら回帰させる。
故に、容易く晒す訳にはいかない。
「まぁ、回収とかで夜遅くなるようなら、父さん達には僕から取り成してやる」
「うん……ありがとう」
「なにはともあれ……」
「?」
葛葉が一度、言葉を区切る。
それに対して、なのはが首を傾げた。
一体どうしたのだろう。
首を傾げるなのはに、葛葉が意地悪い笑みを浮かべている。
ユーノの説明を聞いて、話している間に家の前に着いていた。
門の向こう側から人の気配がする。
兄と姉だろう。
心配して待ってくれていたようだ。
「兄さん達へなんて説明をしようかな?」
過保護な兄達に苦笑いを浮かべながら。
葛葉は引き戸の取っ手に手を掛けた。
★★★★★
一夜明け……。
見知らぬ少女と動物を連れて帰ってきた事に当然、士郎達に問われた為、上手く誤魔化した。
理由としては、昼間保護した
動物
(
ユーノ
)
が心配になり、外出したと伝えた。
サクラに関しては帰る途中の公園で出会い、記憶を無くしてさ迷っているところを保護したという事にした。
自分で言い出した事ながら、苦しい言い訳であったが……流石は我が両親。
深く事情を聞かずに受け入れてくれた。
その後、ユーノは高町家のペットに。
サクラは、記憶喪失という設定上、戸籍があるか分からない為、新しく作る事
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