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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第五話 ロマーニャ基地A
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か。

「ねえ和音ちゃん」
「なんでしょうか?」
「50年後の私たちってどうなってるの?」
「芳佳ちゃん、さすがにそれは……」

 宮藤の浮かべる笑みは本当に屈託がなかった。本能的に、和音は未来の事象を伝えるべきではないのかもしれないとも思ったが、この2人になら平気だろうと快諾した。

「そうですね……誰の話がいいですか?」
「どうするリーネちゃん」
「全員聞いてみたい気もするよね」

 宮藤同様、ベッドに上に川の字を作りながら話す3人。
 昨日の今日で挨拶を交わした者同士とは思えない。

「はいはい! じゃあ、坂本さんの話が聞きたい!」

 勢いよく言ったのは宮藤だった。それを聞いて和音は小さく頷いてから話し始める。

「坂本少佐ですか……たしか、魔法力がなくなってもしばらくは退役せずに前線に留まって、新人の教練や戦闘指揮にあたったそうです」
「へぇ……なんというか、今とやってることが同じだね」
「坂本少佐らしいね、芳佳ちゃん」

 記憶の糸を手繰りながら和音が続ける。

「その後、本国に戻ってあと、既存の海軍・陸軍に加えて、新たに空軍の設立に尽力されました。ジェットストライカーにも興味を示されたそうです」
「へぇ〜そうなんだ」
「空軍って、たしか和音ちゃんの時代だと扶桑にも空軍があるんだよね?」

 ブリタニアにはこの時代でも既に空軍が存在するが、扶桑はいまだ海軍と陸軍の二軍制だ。空軍の設立はこれよりだいぶ先の事であり、これによって扶桑皇国軍の構造は大きく変わることになる。

「一応、私も空軍の所属ですので。あ、あと坂本少佐……私の時代では少将ですが、剣道の道場を開いていましたよ」
「そうなの?」
「はい。それはもう凄く厳しい道場だそうで、門下生を片っ端から叩きのめして鍛えあげていたそうです。あまりにも厳しいので、門限を破ると坂本送りだぞ≠ネんて冗談ができたくらいです」

 本来、ウィッチの養成校では何かしらの武術をやるのだが、和音は柔術を選択していた。なので、坂本に剣術を教わったことはない。が、坂本に剣を学んでいた友人の事はよくおぼえている。門下生たちを引き連れて歩くその様は、さながら忠臣蔵の討ち入りもかくやと言う迫力があった。

「あ、あはは……なんだかすっごく坂本さんらしいや……」
「はっきりと想像できるところが凄いよね」

 必死に笑いをこらえつつ身もだえする2人。直接教えを叩きこまれている2人からすればかなり面白いのだろう。

「私は剣術が苦手なので、正直坂本少将の道場に行かずに済んでホッとしていました」
「あ〜、わかるわかる。私も竹刀を持つとすぐに腕が痺れちゃうんだよね」
「ダメだよ、芳佳ちゃん。坂本少佐の訓練はちゃんと受けなきゃ」
「え〜、わたしは
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