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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十話】
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そう告げるシャルルに対して、俺はお礼の言葉を言った。
「ん…ありがとう、シャルル――試合やるか。悪いがシャルル、未来を抑えてくれるか?」
「じゃあ…先に未来さんを?」
「倒せたらいいが多分厳しいだろう…危なかったら退くんだぞ?」
「……うん、でも僕、ヒルトの期待に応えたいから…頑張るよ!」
そう告げると、シャルルはラウラの射程圏内から離脱、それと共に一気に未来へと間合いを詰めていった――。
「先に片方を潰す戦法か。無意味だな」
「…かもしれないな。だが――俺は無意味だとは思わない。シャルルが俺の期待に応えたいと言った――なら俺はそれを信じるだけさ、これがな」
アリーナ地表に突き刺さった天狼を抜き、それを構え直す。
ラウラの近接戦闘能力は高いのだろう――前の美冬やセシリア、鈴音の戦いでもプラズマ手刀にワイヤーブレードを巧みに使った波状攻撃及び牽制を行っていたのだ。
――だが此方も、八式・天乃御柱を近接迎撃モードにセットし直している。
手数の差なら負けていない筈だ。
「戦うのは好きじゃないが……だからといって戦わずに負けるつもりもない。ラウラ…悪いがやらせてもらう!」
「ふん。――来い、有坂」
その言葉を合図に再度ラウラとの近接戦闘に入った。
プラズマ手刀による交差攻撃をランドホイールによる左右回避運動を利用して避けつつも、迫るワイヤーブレードは近接迎撃モードの八式・天乃御柱が自動捕捉による迎撃で弾いていた。
一旦ラウラとの距離を離すと、ラウラは直ぐ様肩の大型レールカノンの砲撃を開始、俺は迎撃モードの切り替えが少し遅れてその砲撃による一撃が俺に直撃しかけた――。
距離を離すのは得策では無いと、俺は判断すると素早くラウラとの間合いを詰め、再度近接戦闘を行った。
俺の天狼にラウラのプラズマ手刀の刃で何度も斬り結び、もう片方のプラズマ手刀による連撃を何とか腕部装甲で受け止めるのだが、その部分から装甲に熱が貯まっていき――。
「ふん。そろそろオーバーヒートを起こす頃だな」
「さあどうかな…?上手く排熱してるかもしれないぞ?」
――正直な所、今のはただの強がりだ。
ハイパーセンサーに表示されている装甲の表面温度は常に上昇し、内部温度も徐々に上がりはじめてきた――。
力押しでラウラとのつばぜり合いに勝つや、直ぐ様足払いで体勢を崩そうとするもそれは読まれていた様で、ラウラはその場で小さく跳躍――その後その場で旋回し、俺の頭部に勢いをつけたバックスピンキックによる一撃を加えると、俺はその衝撃に脳を揺らされ、更に先ほどのラウラと同じくきりもみしながら地面へと倒れた――。
「があっ…!?ち
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