暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幻想御手
Trick17_だったら"檻"に入っていただきますか
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(オートパイロット)"だ!!」

「なるほど・・あんたの言った意味が意味が分かったぜ。殴った後にテメェは
 白井だと気付いた。つまり殴ると考えただけ、"反射"で体を動かして目標を
 攻撃する。それがあんたの能力だろ?」

「その通り。だからお前の攻撃も"自動操縦(オートパイロット)"で
 避けるから当らねえよ!」

「すげぇ能力だな・・でも、白井さんの痛みを10倍返しをするつもりだから・・

 それに当らないかどうかなんて、やってみなきゃわからねぇだろ!!」


高千穂へと突っ込む。

お互いに拳の届く距離。信乃は攻撃を繰り出す。

右のアッパー

左のハイキック

連続で右の後ろ回し蹴り

かがんでで両手の掌底

そして

A・Tから出す"牙"の5連撃

威力は最初よりは小さいが当たれば昏倒するには十分なレベル。

他の攻撃もそうだ。

打撃全てに体重を乗せて、威力も速度も申し分ない。


だが高千穂はどれ一つとしてかすりもしなかった。

右アッパーには、上体を逸らして

左のハイキックには、一歩下がり

後ろ回し蹴りには、身をかがめて

掌底には、右にステップして

"牙"の5連撃にも、2メートルの距離で出されたにも関わらず、
上体を動かすだけで避けた。

それを全て顔色一つ変えずにやってのけた。


これ以上の攻撃は無駄だと判断して信乃は後ろに下がり距離を取った。

「ちっ! まじかよ」

「トレビアン」

信乃が舌打ちをして悪態をつけたのに対し、高千穂は満足そうに言う。

「いいぜお前これだけの攻撃をする奴は初めてだ。ほら、出し惜しみするなよ。
 全力を見せてみろよ、ははははははは!」

『コイコイ』と手招きをして信乃を挑発する。


「ならこれだ!」

信乃が走り出した瞬間に高千穂の周りに無数の影が現れた。

そのすべてが信乃の姿をしている。

「なるほど残像を使った分身か」

その数は20以上。

高千穂はこの状況でも笑っていた。

「でも分身しても本体は一つ」

分身が攻撃してきた。

数体は四方同時に

他は数コンマの時間差をつけて連続で


だが

「残念」

5番目の分身、いや、本体の腕を掴まえた。

分身の中で信乃を確実に捕えた。

「な!?」

「分身ってのは言えばフェイントだろ? 俺自身がいくら反応しようとも意味がない。
 俺の能力は"自動"なんだよ!」

そのまま腕を破壊するために膝蹴りを繰り出した。

「く!」

信乃はあえて体ごと高千穂に突っ込んで腕の破壊を防いだ。

代わりに胴体へ攻撃を受けたが、手を腹との間に入れ
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