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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第八十九話】
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を止めるがな』
『直接ってヒルト……腕だぞ?しかもあんなに速く動いているのに、ピンポイントにそんな事が出来るのか?』
『だから今言ったろ?お前の動きは単調で読みやすいって』
『ぐっ……』
ぐぅの音すら出させない様に論破する俺。
事実、一夏の動きは基本的に単調――瞬時加速で速く近接戦闘に持ち込み、零落白夜での一撃で決めるスタイルだが――正直危ないからやめてほしい。
『ヒルトの言う通り、あんたはぶっちゃけ動きが読みやすいのよ、特に腕の動きって線にしかならないじゃない?途中曲げたりすれば腕の筋肉とか、腕自体がヤバい事になるんだし――だから、こう、縦か横かにラインが動くわけでしょう?だから――』
『交差するようにAICのエネルギー波を同じく線で投げれば、簡単に引っかけられるということですわね』
『なるほどなぁ。じゃあどうすればいい?』
『織斑君、何でも人に聞けば答えが出るって訳じゃないんだよ?残念だけど、それを考えるのが対戦相手になるお兄ちゃんや織斑君の役目なんだから』
『……ごもっとも』
『ヒルトさんは何か思い付きまして?』
『……後何度か受けてみないと何とも言えないな…。何しろデータが少ない、まあデータがあってもあのチート能力の攻略は骨が折れそうだがな。それよりも三人とも怪我の具合が良くなって――』
――第三アリーナ――
AICを止める手段が思い付かなかった訳ではないが、二つとも確実性にかけるからぶっつけ本番で試すのには少しばかりリスクが大きく感じる。
一つ目が二人での時間差攻撃。
一人に集中してAICを使用している隙にもう一人が攻撃だが、この場合早急に未来を戦闘不能にするという無理難題に近いことをしなければいけない。
二つ目は――これは確証が持てないのだが、ある【一定量の力】を加える事によって強制解除が可能では無いのかと思い付いたのだが……これも正直、リスクが高い…第一に解除が出来なければ集中攻撃を受けて早々にやられてしまうからだ。
とりあえず現状出来る戦闘内容は、意外性にかけるしか無いという戦略も何もあったものではない先制攻撃なのだが、もちろん俺もただの【突撃バカ】ではない――。
勝ち誇った様にAICを前面に張り巡らすラウラ――わざわざ相手が網にかかってくれるのだから、内心では笑いが止まらないのだろう……だが――。
「はっ!」
「っ…何だと!?」
前面に展開されたAICの前に急停止、直後に上空へと跳躍する。
完全に油断していたのか、その表情は驚きに満ちていて、俺の行動に対してのテンポを遅らせる羽目になった。
一定位置まで達すると再度背部ブースターのみを点火させ急降下
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