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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第八十九話】
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Cはご存じですわよね?』
そう言ったセシリアに対して言った一夏の言葉が――。
『……知らん』
まさかの知らない発言、普段から【俺は勤勉なんだぜ?】発言は何処へやら、お前本当に勉強してるのかよと小一時間問い詰めたくなる。
『ったく、お前は馬鹿かよ?PIC何て教科書の最初の方に載ってる基本中の基本だろ?どのISにもPIC――パッシブ・イナーシャル・キャンセラーが備わっていてそれによってISは浮遊、加速及び停止を行っているんだ』
『流石お兄ちゃん!毎日目に穴が空くぐらい読んでるもんねぇ♪』
俺に肯定するように頷く美冬、まあ同室で専門用語を初日から少しずつ教えてくれたのが美冬だからな。
『馬鹿じゃねぇって――てか何処かで聞いたことがあると思ったらそれか』
その一夏の発言に、皆が呆れていると再度セシリアが咳払いを行い話を戻した。
『こほんこほん。ヒルトさん、対策を考えますわよ?――正直わたくしも実物を見るのは初めてでしたが、彼処までの完成度を誇っているとは思ってもみませんでした…』
『あー、それはあたしも同意見。あそこまで衝撃砲と相性が悪いとはね……』
『うん。梃子でも動かせないぐらい動きを完封されちゃったし…』
そう三人が言い終えると一夏が口を開く。
『ところで、理屈としては衝撃砲と同じなのか?エネルギーで空間に作用を与えるっていう』
『ああ、そうね。大体同じだと思うわ。でも…厳密には違うんでしょうけど、空間圧作用兵器と似たようなエネルギーで制御しているはずよ』
思わず成る程と思う。
流石は代表候補生だと改めて鈴音を見直した瞬間だった。
――これで中国人じゃなければなぁ…中国だと未だに抗日ドラマがやられてるらしいし…日本人が旅行に行けば未だに知らない中国人に殴られる事件もあるのだからなぁ…。
まあだから俺は【リンイン】という呼び方ではなく【すずね】という和名に直して呼ぶことにしている。
実際鈴音も文句を言ったりしないのだから許容されているのだろう。
『っていう事は、零落白夜なら切り裂けるわけだな?』
『理屈の上ではそうですが…織斑さん、当てることが出来ますの?』
『それに関しては自信がある。一度見たんだ、それで充分さ』
『えらく大きく出たな一夏?でもそんなビッグマウスはちゃんと実行出来ないとただの恥ずかしい痛い奴になるんだぜ?』
『ならヒルトなら当てることが出来るってのかよ?』
『さあな、確信は持てないさ』
『ならヒルトは俺の事悪く言えないだろ』
『ん?少なくともお前の動きは単調だから案外読みやすいんだぞ?俺がラウラなら零落白夜に触れずに直接腕だけ
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