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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
チートソード物語・四
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の言葉で今度こそ心臓が凍るかと思った。

「全く最近の若い人は・・・周囲への影響とか考えてんのかしら?」

若い人・・・周囲への影響・・・まさか!実は彼女は魔導師で、僕の変身魔法が完全に見破られてる!?しかもジュエルシードをこの町に撒いたのが僕だと思っているのか!?確かに今調べてみると彼女にはリンカーコアが存在するようだった。
これはまずい!急いで誤解を解かないと・・・と考えた所で、僕の頭のまだ冷静な部分が疑問を感じた。彼女は何故魔導師なのに管理外世界である地球にいるのだろうか?と。その疑問は次の言葉でさらに膨れ上がる。

「ぅなーう」
「そうね、この地であまり調子に乗られるのは良くないわね」

”この地であまり調子に乗られるのは”・・・だって!?一体どういうことだ!?それに今、あの猫と会話をした・・・?
まさかあの猫、実は使い魔だったのか!?今の今まで気付かないなんていったいどんな隠匿魔法を使ってるんだ・・・!
この地で・・・という事は彼女は事周囲の土地に住んでいる、もしくはここで何かを行おうとしているのか?考えたくはないが、彼女が此処で魔法を悪用してよからぬことをしている可能性もある。うーん、でもまだなのはくらいの年の少女が一人でそんなことをするだろうか・・・?誰か指示を出している人がいるのかも・・・
僕の頭は少なく断片的な情報から真実や仮説を弾きだそうとフル回転した。


だがその頭の回転は、彼女が次に放った言葉によって完全停止する。


「流石に殺すのはかわいそうだけど・・・去勢か不妊位はしておかないといけないねぇ?」


ぞくり、と背中を今までに感じたことのない悪寒が襲った。
去勢。それは雄という個体のとても大事な部分を切除すること。それを行われた雄は自身の性別の象徴たる部分を永遠に失い、身体のホルモンバランスを大きく変える恐ろしすぎる手術だ。無意識に自分の股間を手で押さえる。その股間のこれが、彼女に捕まると永遠に失われる。

(いやだ!唯でさえ一族の間でも「女の子みたい」とか言われてショックだったのに・・・それだけは嫌だぁ!)
「さて、そうと決まれば・・・ぽんず!ゲットレディー・・・」

割と魂の叫びであるが、そんな僕を見下ろす彼女はサディスティックな笑みを浮かべて舌なめずりをする。
人の皮をかぶった悪魔め!!(獣の皮をかぶった男が何を言うか)
そして僕の心の中の魂の叫びを無視した彼女は、無慈悲にも振り上げた手を降ろした。

「ごぉー!!」
「うなーお!」
「キュ、キュゥゥゥゥゥ!!!」

1メートル近くある体躯の猫が目前に迫る。まるで狩りを楽しむように妖艶な笑みを浮かべる少女がその後ろを追いかける。恐らく魔法を使わないのは周囲の目を気にするだけではなく、よりじっくりこちらを
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