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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
チートソード物語・四
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〜!姉御!一丁絞めてやりましょうや!」とでも言わんばかりの目をしているような気がするので同意しておく。

「そうね、この地であまり調子に乗られるのは良くないわね」
「キュ!?」

外来種は種類にもよるが天敵と呼べる存在がいないとしぶとく生き残ってしまう。もしその間に同種の別性個体と出くわしたり自分と近しい生物と交わって雑種が生まれたりするともう大変。確かフェレットは小型の哺乳類や鳥類を餌にするらしいからその辺りを中心に生態系が崩れていくだろう。怯えるようにこちらを見ながら震えるフェレットを尻目にどうするべきか考える。

「流石に殺すのはかわいそうだけど・・・去勢か不妊位はしておかないといけないねぇ?」
「キュゥゥゥ!?!?」
「な〜お・・・」

突然カタカタ震えながら股間を抑えるフェレット。リアクションからしてオスだね。勘のいい彼は自分が迎える恐ろしい結末を悟ったようだ。ふっふっふっ・・・私達女には一生知ることの出来ない恐怖を存分に味わうがいいわ!

「さて、そうと決まれば・・・ぽんず!ゲットレディー・・・ごぉー!!」
「うなーお!」
「キュ、キュゥゥゥゥゥ!!!」

猛然と逃げ出すフェレットを正に獲物を駆る肉食獣の瞳で追いかけるぽんず。ふふふ無駄だよブサイクフェレット君!そいつは”どこまでも追いかけて絶対殺すマン”の異名を持つねこ!(※嘘です)貴様に逃走経路など最初から存在しないのだフハハハハハハハ!!

こうして私はその後日が暮れるまでぽんずと共にフェレットを追いかけ回した。が、あと少しの所で追い付けずに断念することにした。妙に体の調子がいいのは気のせいだろうか?
そして帰り道で・・・

「あれ、四宝剣使えば一発だったんじゃ・・・」

という考えに至ったが、流石にフェレット一匹のために抜いていてはいつまでたっても使いこなせないような気がして自制した。



 = =



それは全くの偶然だった。ジュエルシードがないかと一人で散歩をしていた途中にふと歩道を見た時、僕は心臓が止まるかと思った。大きな猫を連れた道行く少女が、その手にジュエルシードを翳していたからである。僕はどうするか迷った。急いで彼女から無理やりにでもジュエルシードを奪い取るか、なのはに連絡を取るか。だがあの巨大猫の存在が僕の足を止める。今の自分はしがないフェレット・・・猫を出し抜くのは難しい。
それは時間にすれば僅かなものだったと思うが、悩んだ末に僕はなのはに念話を飛ばそうとした。

そしてまさにその時、彼女の目がこちらを捉えた。
その目はまるで養豚場の豚を見下すような冷たい目だった。ひょっとして動物が嫌いなのか、それともフェレットに嫌な思い出でもあるのか。謂れの無い理由でそんな目をされるのは正直ショックだった、が、次
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