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少年は魔人になるようです
第21話 魔人は周囲を増やすようです
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なるけれど・・・、


ドンッ!!!


牢の壁が殴られたような音を立て、ガラガラと崩れる。そして崩れた壁を踏みつけ、あの人が来る。


「よお、来たぜ、エルザ。」

「遅いわ、ナギ。もう少しで寝てしまう所だったわ。」


side out


――――――――――――――――――――――――




ワラワラ出て来る敵を倒し続け15分。

敵からエルザ達が閉じ込められている場所を付き止めて、やっと辿り着いた。


「そっらぁ!!」

ドゴォン!!


エルザ達が閉じ込められてる牢の壁を殴り壊す。


「よお、来たぜ、エルザ。」

「遅いわ、ナギ。もう少しで寝てしまう所だったわ」

「助けて貰って一言目がそれかよ?!」

「それよりナギ!!アリカが別の所に連れて行かれたの!!早くしないと!」

「ああ、そっちは問題無いぜ!」

「え、なんで―――」


――トトン


俺達の後ろに着地する音が、二つした。


「随分遅かったではありませんか?愁磨。」

「悪い悪い、少しイチャついてたんだ。」

「誰がそんな事をしたと言うのじゃ?!」

「していたじゃない。……私を差し置いて。」

「ノワール殿までそんな事を言うのか!?」

「・・パパ。浮気しちゃ、いけないんだよ・・・?」

「グフッ?!こ、これは浮気じゃないぞ!?浮気って言うのはだな―――――」

「来た瞬間うるせぇな〜。」

「……え?」

「ま、こう言う事だ。分かったか?エルザ。」



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