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少年は魔人になるようです
第21話 魔人は周囲を増やすようです
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―」

「いや、公認だから問題ない。」

「……………………は?」


いや、そりゃ疑問だろうな。


「嗾けたのはノワールだ、って言ってるんだよ。一夫多妻制…って知らないか?」

「いや……そんな事は知っておるが………。

な、何故、私に、その、じゃな……………///」

「………………………お前が、好きだから、かな。」

「………、……………い、いま、なんと……?」


・・・・・もう一回言わせるか・・・。


「俺が、アリカを好きだ、って言ったんだよ。」

「う、嘘じゃ……、有り得ん……。

だ、だって、主はノワール殿と結婚しておるではないか……。

アリアだって……、娘もいるでは、ないか………。」

「アリアは……まぁ、拾った?娘だ。愛してるけどな。ノワールは、俺が一番愛する人だ。

でも、アリカの事も好きなんだ…。はは……やっぱり、おかしいよな……?」


自嘲気味に笑うが、アリカはそれを否定する。


「い、いや……。わ、私も、………………。」


アリカは一度下を向き、再び顔を上げ、言った。


「私も……、シュウマの事が……好き……じゃ……。」


もう一度、アリカを抱き締め直す。


「…ありがとう……、アリカ………。」

「それこそ、こちらの台詞じゃ………。フフフ、私の初恋じゃ。光栄に思えよ。」


・・・嬉しいんだが・・・やっぱり、確認する事がある・・・。


「なぁ、アリカ……。今更だけど、さ………。

俺、もう結婚してるんだが……、良いのか……?」

「本当に今更じゃな……。私は王族じゃからな。そう言ったモノには耐性があるし、

受け入れられる。」

「だけど……、俺の一番は、アリカじゃn――ん?!」


俺が言葉を紡ぐ前に、今度はアリカに唇を塞がれた。


「そんな事は、分かっておる……。じゃから、一番になるのは私の仕事じゃ。」


随分逞しい王女様だな・・・・。


「…じゃあ「待て。」……何だ?」

「今度は私が聞く番じゃ。

そ、その……じゃな、あの時、その………覚えておる、か……?」


そんな事言われても、分かりませんて。

意外と一緒にいた時間多いんだから。


「街中での爆発があった後の、帰ってからの話じゃ……。」

「ああ、あの時な。……で、それが?」

「その……わ、私が、こ、こく、告白しようとした時…は……?」

「あ、ああ。あれ、やっぱりそうだったんだ。」

「そう、それじゃ・・・///その時、どうして、悲しそうな顔をした、のじゃ……?」


あー・・・。顔に出てたのか・・・・・。


「その、だな…
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