暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の妖精〜
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本当に。・・・・本当にまずい事になった・・・。
「何なの!?お兄ちゃんの二刀流がなぜか50連撃で私が何で60連撃!?話が盛り上がりすぎだよぉお・・・!」
「全く同感だ。これじゃお前の性格も考えて、転移結晶一つ消費だな」
「うぐ・・・」
今この部屋の前には、ありえないくらいの剣士やらなんやらが詰め掛けてきている。
そんな中に私が出て行ったら、どうなるかなんて想像するまでも無いことだ。
「はぁ・・・・転移してどこにいくの」
「どこって、あれだろ。エギルの店」
「同じ層じゃん!もったいないー」
「だってアスナに呼び出しくらったから」
「仕方ないなぁ・・・・」
私と兄は転移結晶を取り出し、同時に言った。
「「転移、アルゲート」」
転移しても、結局同じ層の”転移門”前に転送されるだけで、本当にもったいない気がする。
私たちはフィールドでもないのに、隠蔽スキル全開でエギルさんの店まで走った。


「アスナさ〜ん・・・・?」
店の二階。
アスナさんにここで待っているように兄が言われたらしいのだが、本人がこの場にいない。
どうしたのだろうか。
兄も首を傾げている。
そのとき、ドアが思いきり開いて、アスナさんが飛び込んできた。
「アスナさん、どうしたんですか?」
「いきなり飛び込んできて・・・」
「キ、キリトくん、キリアちゃん・・・・」
「「?」」
「大変なことに・・・・なっちゃった・・・・」
島島
ワーワーと大きな歓声が聞こえる中(ところどころ物騒な声も聞こえる)、私と兄は撃沈していた。
「ヒースクリフと立会いって・・・・」
「二対一って・・・」
馬鹿にされているのだろうか。
二人掛りで来ても、勝てるという絶対的な自信?
そんな物持たれちゃ困る。
こっちにだってそれなりのプライドがあるし。
兄も勝つ気満々のようだ。
「じゃーお兄ちゃん・・・私が暴走したら止めてください。」
「無理だな。逆に俺がやられそう」
「そんなコトしないよー」
「どうだか」
私と兄は、言い合いながら舞台へと上がった。


観客が多すぎる。
多すぎる。
戦い前から違う意味で緊張してきた。
「キリア・・・戦う以前の問題だろ、これ」
「うん・・・・チケット売った奴誰?」
「血盟騎士団の奴。」
「そっかぁ、あとで逝かせて上げないと」
「おい・・・」

一際歓声が大きくなる。
ヒースクリフが舞台に上がってきた。
「人が多すぎだろ。コイツがニガテなのしってたか?」
「生憎だが知らなかった。すまない」
(悪いなんて思ってないよねヒースクリフサン?)
「条件は先ほど聞いただろうが、私が勝てば君たちは血盟騎士団に入る。
君たちが勝てば、アスナ君を好きにしてもかまわない。良いか?」
「「問題ない」」

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