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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第2話:姉の死
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ヒルベルトは笑顔を消し、真剣な表情を浮かべる

「ただの調査とはいえ、この任務は危険な感じがする。気を引き締めていこうぜ」

「ええ、そうですね」

そして、2人はそれぞれの分隊の待機室へと入って行った。






ゲオルグがB分隊の待機室に入ると、亡くなったハインツの後任であるルッツ曹長が
近寄ってきた。

「おはようございます、分隊長。 今日は遅かったですね」

「ええ。朝食のあとミュンツァー隊長に呼ばれていましたので。
 それに絡んでみんなに話があります」

「わかりました」

ルッツが分隊全員を集合させると、ゲオルグはその前に立ち全員の顔を見渡す。
ゲオルグが分隊長に就任したときとは半数は顔ぶれが変わってしまった。
そうなった原因に思いを巡らせるとき、ゲオルグの心に鈍い痛みが走る。

「・・・楽にしてください」

ゲオルグは抑えた声でそう言うと、大きく一度深呼吸をする。

「任務です。 2日後、ある管理外世界にある施設の調査を行うことになりました」

ゲオルグはそう言うと、クラウドから受け取った施設の図面を映し出す。

「B分隊の分担区域はこの2つの区域になります。結構な広さになる上、
 通路などが入り組んでいる個所も多くあります。
 そこで分隊を2つに分けたいと思います。
 一方は僕が直接指揮をとりますが、もう一方はルッツ曹長に指揮を任せます。
 それぞれのグループに誰をを配置するかは僕と曹長で相談し後で決定します。
 何か質問はありますか?」

ゲオルグはそう言って全員の顔を見渡すが、手を上げる者はなかった。

「いいでしょう。それでは各員とも準備を怠りなく。
 それと、武装勢力などの存在は確認されていませんが、
 この世界は危険な生物が多く
 生息しており、施設内部にも棲みついている可能性は十分にあります。
 戦闘任務ではありませんが、気を抜かないようにお願いします。
 以上です、解散しましょう」

ゲオルグが話を終えると、分隊の面々は映し出された図面を食い入るように
見はじめた。それを横目で見ながら、ゲオルグはルッツのところに歩み寄る。

「僕の部屋に行きましょうか。 ここは少し騒々しいですから」

「それはそうですが・・・よろしいのですか?」

「何がです?」

「その・・・私が分隊長の私室にお邪魔しても」

「見られて困るようなものはありませんから構いませんよ」

「判りました。それではお邪魔させていただきます」

2人は分隊の待機室を出るとすぐ近くにあるゲオルグの部屋へと入った。
ゲオルグはルッツに椅子に座るように言い、自分もデスクの前にある椅子に
腰を下ろす。

「それで、分隊を2グループに
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