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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第2話:姉の死
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に首を傾げる。

「かまわないが、どこへだ?」

「この奥ですよ」

ゲオルグはそう言って奥へと足を向ける。
そこには何かの実験施設らしい危機が並んでいた。
ゲオルグは部屋の中にある引き出しを片っ端から開けては、中の書類を
引っ張り出していく。

「おいおい、何やってんだ?」

「ちょっと気になることがありまして・・・っと、あった」

ゲオルグはそう言うと、手に取った書類をじっと読んでいた。
やがて、書類から目を上げると大きくため息をついた。

「なんなんだ?そりゃ?」

ヒルベルトが怪訝そうな目でゲオルグを見ながら尋ねる。

「僕らを襲ったアンノウンなんですけど、額のところに何か宝石のようなものが
 埋め込まれてたんですよ。それで、おかしいなと思ったんですけど、
 思った通りでした」
 
「どういうことだ?」

「この施設は生体実験を行う施設だったようです。
 あのアンノウンはその実験動物というわけですよ」
 
「生体実験?」

「ええ。正確には、魔力素の高密度結晶体を動物の脳に埋め込むことで
 魔法生物を作ろうとしたようです。 ま、暴走した実験体を押さえこめずに
 施設ごと廃棄したようですけど」

「なるほど、それでこんなド辺境に施設があったってわけか。
 待てよ? ってーと、あの古代遺物管理部の連中は・・・」

「いえ、彼らはウソはついてないと思います。 おそらくまともな資料が
 残ってないので調べようがなかったんでしょう」
 
「そうか。で?どうする?」

「どうするもこうするもありませんよ。 事実をありのままに報告するだけです」

「だな。よし、戻るか」

「ええ、そうですね」

ゲオルグとヒルベルトはそこでようやく笑顔を見せた。





艦に戻ったゲオルグはそのまま医務室へ直行した。
クリーグを見舞うのがその目的である。
医務室に入るとゲオルグも世話になった医務官の女性が座っていた。

「あら、シュミット3尉じゃない。どうしたの?」

「クリーグ士長は・・・」

「こっちよ」

そう言って指差したベッドの上にクリーグは横になっていた。

「クリーグ士長・・・」

ベッドのそばまで行って声をかけると、クリーグはゆっくり目を開けた。

「あ、分隊長」

クリーグはゲオルグに気がつくと身を起こそうとする。
ゲオルグはそれを押しとどめた。

「いいですよ、そのままで。
 それより、すいませんでした。 僕がふがいないばかりに」
 
「そんな・・・。俺がけがしたのは俺自身の責任で、分隊長のせいじゃないです」

「でも・・・」

なおも言い募るゲオルグを制し、クリーグは口を開く。

「そ
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