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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第四話 ロマーニャ基地@
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基地の司令室にやって来ていた。
 待っていたのは坂本美緒、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケの両名である。

「いらっしゃい。よく眠れたかしら?」
「はい、おかげさまで」

 ミーナの優しい微笑みにつられて笑いながら和音が答える。
 もっと厳しい尋問でもされるかと思っていたので、内心ほっとしていたのだ。

「私は、ここ第501統合戦闘航空団の隊長を務めるミーナ・ディートリンデ・ヴィルケよ。階級は中佐。見ての通り、カールスラントの出身ね」

 羽ペンをクルクルと回しながら自己紹介をするミーナ。
 同時に、傍らに立つ坂本に目で合図を送る。

「……コホン。あー、私は扶桑海軍所属の坂本美緒だ。今は501の戦闘隊長を務めている」

 自前の軍刀を床に突きながら、坂本はやや言いにくそうに、チラチラとミーナの方に視線を送りながら言葉を紡ぐ。

「申し訳ないが、お前が寝ている間に少し身元を調べさせてもらった。もらったんだが……」
「……結局わからなかった、と言う事ではありませんか?」

 先回りして和音が言うと、驚いたようにミーナと坂本が目を見張る。
 さすがにそこまで事態を把握しているとは思っていなかったのだろう。
 しかし、そこは現役の司令官。すぐさま表情を戻すと、先ほどよりも強い調子で続けた。

「そうか、お前もそこまでわかっていたか……ならば話は早い。単刀直入に訊く。――お前はいったい何者だ?」
「…………」

 鋭い刃のような視線を向けられて和音は思わずたじろいだ。答えなくてはいけないのに、口を開く事ができない。言い知れぬ威圧感が全身を縛っていた。

「ウチの整備班に貴方のユニットを調べてもらったのだけれど、あれはジェットストライカー、それもかなり高性能なものだわ。だけど、ジェットストライカーはまだ本国でも開発中の筈なの。それをどうして貴方が持っているのかしら?」

 ミーナもまた、強い疑念の色を浮かべて訊いてくる。

「大丈夫。貴女の身の安全は保障するし、取って食べちゃうようなことはしないわ」

 だからお願い、と言われ、和音もまた覚悟を決める。
 一度大きく深呼吸をして正面から2人を見つめると、和音はよく通る声で話し始めた。

「私は、扶桑皇国空軍第7航空団第305飛行隊所属、沖田和音です。年齢は14歳で、階級は少尉であります」
「「……………………」」
「ユニットを調べたのであればお気づきかも知れませんが、私はこの時代の人間ではありません」
「「――――っ!!」」

 無言のまま小さく息を呑む2人。それに構わず和音は先を続けた。

「私が生まれたのは1981年です。つまり――」



「――お2人から見て、私は未来の時代の人間と言う事になります」

 告げ
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