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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第四話 ロマーニャ基地@
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歳にもならなかった頃。
小さな池のある庭の縁側で、よく祖母からウィッチの話を聞いた。
そんなとき、決まって祖母はそう言って私の瞳を覗き込んでいた。
……なんで? 空を飛ぶの、楽しくないの?
私の魔法力が現れたのは8歳の頃だった。血沸き肉躍る冒険譚などが大好きだった私は、かつてネウロイと戦ったエースウィッチの自伝や記録を読むのが好きだった。
ある意味では、それが私をウィッチとしての道に歩ませた原点である。
……――そうさねぇ、楽しくはあったさ。ただ、それだけじゃあないんだよ。
趣味で集めていた風車を回しながら祖母は言った。
元々、祖母は軍人一家の出だったらしい。けど、そんなお堅い一族の出身とは思えないほど柔軟で優しい人だった。上がりを迎えて結婚し、私のお母さんを産んで育て、嫁に出すことも全然躊躇しなかったという。おかげで私はごく普通の一家に生まれ育った。
……――空ってのはね、人がいちゃいけない世界なんだよ。だからとっても怖い場所だよ。
……お空は怖いところなの?
……――ああ、もちろんさね。だけどね、それでも空を愛してあげられるようなきれいな心の娘には、それはそれは素晴らしい贈り物をしてくれるんだよ。
かつてはウィッチであり、今は魔法力を失った祖母は、よくそんな話をしてくれた。
家族のだれもがウィッチになるのを反対した中で、祖母だけが賛成してくれたのだ。
……――ウィッチってのはね、成るか成らないかの世界じゃないのさ。空に惹かれる子は自然と空に行くようになるんだよ……まあ、そういう星の下に生まれついたんだろうさ……
普段は穏和な母が激昂してまでウィッチになるのを反対した時、祖母はそう言って頭を撫でてくれたのだ。その優しさは、今でも春の日の温かさのように胸の中に残っている。
だけどその時、祖母は何時になく真剣な瞳で言ったのだ。
……――いいかい和音? 空は決して優しくない。それを覚えておくんだよ、と。
それから私はウィッチになる決意を固め、両親を説得した。
ウィッチの養成校に入る時、今まで会った事もないような人がいっぱい来て、祖母が昔は凄いウィッチだったことをそこで初めて知らされた。祖母は、自分の事をあまり話さない人だったから、なんだかとても不思議な気分だった。
……貴方が、――さんのお孫さん? へぇ、いい顔をしてるわね
そこで会った女の人は、昔の祖母を知る人だった……らしい。
空を飛んでみたくない?≠ニいうその人の言葉に、私はほぼ無意識で頷いていたと思う。
あれから私はウィッチになり、そして――――
「はっ!? …………夢、か」
驚きで目を覚ますと、そこはまるで見覚えのない場所だっ
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