暁 〜小説投稿サイト〜
とある問題児過ぎる方たちが異世界から来るそうですよ?
第一話 “箱庭”
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支配者(フロアマスター)”なら知っておるぞ」

すると、上条は非常に言いづらそうに、

「“階層支配者(フロアマスター)”ってのも知らないんだが。……そこまで案内してくれないか?」

と言った。流石に、ここまでこの世界の常識を知らないとは思わなかった白雪。

「お主ら。……もしやこの“箱庭”の世界に召喚されたばかりか?」

「あァ、そンな感じだなァ」

仕方ないと思い、案内を承諾し“白夜叉”がいるであろう超巨大商業コミュニティ“サウザンドアイズ”の支店へと向かった。












“サウザンドアイズ”の支店の目の前に着いた上条、一方通行、白雪御一行。入り口近くで箒を持ち掃除をしている店員に白雪が喋り掛けた。

「……すまん。白夜叉様はいらっしゃるかの?」

「いらっしゃると思いますが」

先の言葉を待たず店内に入る白雪。

「お主らは少しそこで待っておれ」

そう言って、白雪は白夜叉のもとへ向かった。

「白夜叉様。いらっしゃいますか?」

奥の部屋へと入っていき、障子越しに見える人影へと声を掛ける。

「?……白雪か。入れ」

そこにいたのは、美しい銀髪をした和装の少女だった。

「先ほど“箱庭”に召喚されたばかりの、少年二人を見つけたので、連れてまいりました」

うむ、と考える素振りをしてから、外にいる女性店員に聞こえるように、

「そこにいる少年二人を中へ通せ」

と言った。

そして和室に入ってきた少年二人。

それは修羅神仏の集う“箱庭”で最強クラスの力を持つ白夜叉をして、圧倒的と言わざるを得ない霊格を備えた正真正銘の強者であった。










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