第9話 罪を憎んで人を憎まずって言うけど、それじゃ罪人はどうなるの?
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「ったく、おい神楽ぁ、この駄目フェレットその辺にぶら下げとけ。そうすりゃ自然と子猫が寄って来るだろうよぉ。最悪こいつが食われても咥えこむまで放って置くんだぞ」
「ラジャーアル!」
ビッと敬礼し、ユーノを受け取ろうとする神楽。
「止めてぇぇぇ! 探します。僕も一緒に探しますからお願いだから生贄だけは止めてぇぇぇ!」
「だったら身を粉にしてでも良いから探せや。こちとらてめぇの仕事する上に翠屋の雑用までさせられてんだぞ! てめぇはフェレットだからのんべんだらりんとしやがって。羨ましいんだよコンチクショウ!」
とことん人間として腐ってる発言であった。まぁ、元々駄目人間であル銀時故の発言と言えるだろうから。
正にそんな時であった。突如地面が揺れ始めたのだ。
「何だぁ? どっかで誰かがスーパーサイヤ人化でもしたのかぁ? クリリンが空中で破裂したかぁ? それとも16号の頭がペシャンコにされたのかぁ?」
「違いますよ。これ、何か巨大な生き物の歩む振動ですよ!」
其処はリアルに推測する新八。そして、茂みの上、遥か頭上に顔を出したのは、先ほどユーノを追い掛け回していた子猫であった。だが、その大きさは桁外れになっている。実に定春の10倍近くはある。(予想)
「てっ、でかあああああぁぁぁ! 何あれ! 一体何であぁなっちゃったのぉ?」
「きっとあれアル! いちご牛乳飲んで大きくなったネ!」
「いちご牛乳にそんな成分があったら二度と呑まんわぁぁ! ってか、絶対に違いますよ! 一体何なんですかあれはぁ!」
驚きながら指差す新八。確かに異常な光景であった。目の前に現れたのは巨大になった子猫である。さっきまで小さかった子猫が何故あぁなってしまったのか?
「あれは、多分ジュエルシードの影響ですよ!」
「え? 何それ。ジュエルシードがこの世界にもあるなんて俺聞いてないよ。ってかそのジュエルシードってあんな効果もあんのぉ? だったら俺にも一回使わしてくんない? ちょっとパチンコでぼろ儲けするだけだからさぁ」
「ロストロギア使って何する気ですかあんたはぁ! ってか、駄目ですよ! あれはすぐに封印しないととんでもない事になるんですから!」
ユーノの怒号が飛び交う。この男はロストロギアを使って金儲けをしようと企んでいるようだ。正しく駄目人間を通り越してド悪党であった。
「とにかく、あれが本格的に暴走する前に封印しないと!」
「ったく、面倒くせぇなぁ。おい神楽、適当に気絶させろ。その後新八が体内に入って取り出してくるからよぉ」
「って、結局人任せですか貴方は」
「何だァ? それじゃお前が入るか? 確かに丁度フェレットだし大きさ的には丁度良いなぁ。いや、寧ろお前いっそ食われちまえ。そうすりゃお前体内に入ってジュエル
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