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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第八十八話】
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ぇ〜」

「え?――わわっ」


言うや、ぎゅっとシャルルを抱き締めた母さん。

突然の事に驚いたシャルルだが、直ぐに目を閉じ、背中に腕をまわすと母さんを抱きしめ返した――。


「困った事があったら、私に相談して構わないからねぇ?……【女の子】なんだから、色々必要な物もあるでしょ…?」

「あ……は、はぃ……」


抱き合いながら母さんがシャルルに何かを言うと、真っ白な頬が一気に桜色へと変わりはじめた――。

言ってる内容は俺の方まで聞こえてこないが……多分、女の子特有の話なのかもしれない。



「うふふ、色々大変だけどシャルルちゃん?お母さんも味方になるからねぇ?もし何か処罰されるとかあればお母さんがフランス政府に掛け合うからぁ」

「………てか母さん、フランス政府関係の人に知り合い居ないだろ?」


その話だけは聞こえてきたので思わずツッコミを入れてしまった。


「そんな事ないわよぉ?世界中に茶飲み友達が居るのがお母さんの自慢ですもの♪」


ハグを止め、シャルルを解放した母さんはくるりと此方に振り返った。

その振り返った拍子に穿いていたロングスカートがふわりと舞った――。


「そうなのか?それは初耳だが…」

「うふふ、ヒルトは母さんの年賀状の多さを見てないからねぇ♪」


――いやいや、それは関係無い気がするが。


「――まあいいや、なあ母さん?シャルルが女の子ってバレたら色々大変な事になるんだが。――何か知恵無いかな?シャルルの牢屋送りを阻止する方法とか」

「うふふ、それはか・ん・た・ん・よ♪」


何故か楽しげに口を開く母さん、そしてその口から出た言葉が――。


「他の国籍の男の子と【結婚】して、その国に帰化すればいいのよぉ♪日本とか、日本とか、日本とか♪」

「日本しかねぇじゃねぇかっ!?」


――言った内容がまさかの国際結婚、確かにそれなら問題ないかもしれないが――。


「うふふ、ヒルト、シャルルちゃんに立候補しなさいよぉ♪」

「ふぇっ!?」

「ば、ばか言うなよっ!?第一、シャルルが俺なんかを選ぶとは思えないって!」


母さんの発言に、シャルルは先程よりも顔を赤くし、俺の方も頬が赤みを帯びるのを感じた。


「うふふ、でもシャルルちゃんは満更じゃないかも?」

「えっ!?そうなのか、シャルル?」

「ふえぇっ!?ふえぇっ!?」


――と、激しく狼狽し、両手で顔を覆うように隠すシャルル。


「――母さんが変な事言うからシャルル困ってるじゃないか…ったく」

「うふふ♪――…でも母さんね、ヒルトが選んだ子なら大賛成だからねぇ?未来ちゃんとか、セシリアちゃ
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