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少年は魔人になるようです
第20話 魔人達は思惑に嵌ってしまうようです
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…………。」

「…チッ!!愛想のねェお姫様だな。」


・・今は、私よりも、義姉君が心配じゃ・・・・。

せめて、あの二人は、助けてやって欲しい・・・・。



――――――――――――――――――――――――――――

sub Side 愁磨


「どけえええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!」


真っ直ぐに戦場をつっ切ろうとした俺だったが、途中で転移すればいい事に気付く。

が、何故か転移出来ず、しかも魔物の群れに阻まれ、三分の一も進んでいなかった。

ただの魔物共なら良かったんだが――――


ブゥン ブゥン ブゥン ブゥン ブゥン ブゥン ブゥン


と、また魔法陣が展開される。

まさか、ここでもう出て来るとは思ってもみなかった・・・!


「『造物主の掟(コード・オブ・ザ・ライフメイカー)』…!!」


原作じゃ、旧世界の人間には効果&攻撃力皆無に見えたが、

ここに居る悪魔共の持っているのは、俺に対しても十分徹る攻撃力を持っていやがる。


「これは使いたく無かったんだがな……!!」


いきなり出て来たから、碌な戦闘準備も出来なかった上、何故か俺の『創造』した物を

弱体化させる効果がある。―――だからこそ、これが使える。


「≪code.0000 認証.Pandora chaos/calling

解除(ふうじる)解除(ふうじる)解除(ふうじる)|開け、『禁箱(パンドラ)』≫!!」


待ってろ、アリカ!!今助けに行く!!!


「出でよ、『貫く者(グングニル)』『轟く者(ブリューナク)』『初源(アダム)』『終焉(オメガ)』!!」


side out


――――――――――――――――――――――――――――――



あれから、数時間もたったじゃろうか・・・?

リーダーの男が来た。


「やぁ、お姫様。気分はどうですか?ハハハハハ!!!」

「ボス!随分と早いですね。」

「いいや、言いつけ守らないで先走ろうとした新人を数人、達磨にして来た所だ。

お姫様だってんで、全員興奮してな。」

「ハハハ、そりゃ大変ですねぇ。せっつかれて来た訳ですか!」

「全く、お前以外、碌に番も出来ないんだからな。困ったものだよ。」

「良いって事です。それじゃ、俺は外に行ってますよ。

あ、鍵はこれっす。ククク。じゃあな、お姫様。最初で壊れるなよ。」


・・・・私を見張っていた男が上に上がって行き、リーダーの男が、下卑た笑みを浮かべながら

近づいて来る。


「さぁて、実の所、俺も我慢出来
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