第19話 二人の初恋が激しくなるようです
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…シュウマ、主は……
主は、王女と云うものを、どう、思う………?」
私が問うと、シュウマは、不思議そうな顔をする。
何の脈絡もない問いでは、当然じゃろう。
「え、……どう、って言われても………。王女、じゃないか……?うん。」
尤もな回答をするシュウマ。しかし―――
「私が聞きたいのは、そう言う事では無い……。」
他人を信用しなくなって久しい私が、出会って僅かしか立っておらん男の腕の中に居て、
その上、安心までしておる。
「そ、その……ぬ、主は………。」
最近までは、物語の中の人物じゃった。・・・義姉君の言葉を否定したが、そう、なのじゃろう。
「主は、王女が……、自分勝手に……恋愛を、して……良いと思うか?」
何時の間にか、そうなっていた事に、
気付かなかった、いや・・・気付かぬ振りをしておった。
「え、う……え?アリカ、なに言って―――」
しかし、気付いてしまったモノは、仕方ない・・・。
義姉君もやっておるのじゃから・・・・・私も良いじゃろうか・・・?
「シュウマ、私は…、私は……主の事が………。」
この気持ちを、言うくらいなら、
言うだけなら、許されても良い、じゃろう・・・?
「…シュウマの…、事が……………。」
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