暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第19話 二人の初恋が激しくなるようです
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
るわ。私もだけれど。

私はナギへの想いを恋だと理解しているし、行動もしているわ。

けれど、あの子は人と関わらなかったせいで気付いていない。

不器用な妹の初恋、・・・いいえ、最初で最後になるであろう恋を、

成就させてあげたいと思うのは、姉として当然でしょう?


「ナギ、探したわ。い、いま、お暇かしら?」

「ん、お、おお、エルザか。

そ、そんな…いや、えっと……き、着替えて、どうしたんだ?」

「よかったら、その………。お買い物に、行きませんか?」

「あ、おう、いいぜ。ひ、暇だったからな!!」


でも、私は私の事をしないといけない。いい加減気づけないと―――


Side out



Side 愁磨


アリカに連れられ、買い物始めてから4時間。

俺は服だの何だので積み重なった荷物で前が見えなくなっていた。

女って、何でこう、買い物長いんだろうな?


「シュウマ。あれは何じゃ?」


と、アリカが指差した先には殴り合う男達と、半券片手に叫ぶ大勢。


「ん〜?ああ、野試合だよ。拳闘大会みたいに金掛けて、どっちが勝つか予想するやつ。」

「なんじゃと?そんな事をして良いのか?」

「許可取ってなきゃ、今頃警備が飛んで来てるよ。

偶に喧嘩が白熱して、野試合みたいになる時がそうだな。」

「……見ていて気持ちの良い物では無い。行くぞ。」

「へいへい、姫様。」


・・・アリカは外に出た途端、全くの無表情になった。

今は認識阻害効いてるから、王女様とか考えなくていいのにな。


女の子がつまんなそうな顔してんのって嫌いなんだが・・・。

正直、会って数週間経ったが、好みとか趣味とか一切分からないし、アリカの場合、

他人に自分のそう言うの話さないから、余計糸口が掴めないんだよな〜。


「で、今度はどちらへ行かれますですか?」


ま、こう言うのはゆっくり解決するしかないんだけどな。


「変な言葉遣いをするな。

……今日の用はもう済んだ。かえr「危ねえ!!!」――?!」


俺がアリカを抱え横飛びした瞬間、


ドゴオオオン!!!!

横で爆発が起こり―――――


「大丈夫か?!エルザ!!」

「ええ、ナギが守ってくれたから……。」


赤毛の鳥頭と、お姫様抱っこされたお姫様が飛んできた。


「くそっ、こんな街中でデカイ魔法使いやがって!!死人出てねぇだろうな?!」

「やぱり、今のは……。」

「フム、重傷者2名、軽傷者16名だな。重傷者も命には問題無い。

それと、間違いなく『完全なる世界』の奴だろうな。

流石に、お前
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ