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Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第2話 目覚める魔法
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「(どうするの、マスター?言ってみる?)」

「甚だ不本意だが……行くよ。夜中ずっと煩わしい電波を流されるのは辛い」

「(そうなんだよ!ゆっくりお休み出来ないんだよ!)」

「君は毎日、寝てるだろう……」


脱力しながら、クローゼットの前に立ち、私服に着替える。
両親や兄達にばれないよう、静かに家を出る。

軽く走り、動物病院へと向かう。
しばらく走ると目的の動物病院に到着。
注意深く、周囲を見渡して見るが、特に異常はない。
発信源と思われるイタチもどきは病院の中。

さて………どうしようか?


「(入っちゃおうよ!)」

「簡単に言うなよ。下手すれば不法侵入ーーーー」

「ーーーー葛葉?」


周囲に誰もいないと思い、声を出しながら、サクラと話していると不思議そうな声音で名を呼ぶ者。
注意しながら、恐る恐る後ろを振り返る。
そこに立っていたのは、何やら戸惑った表情を浮かべる双子の妹(なのは)

何で、ここに?


「どうしたんだ、こんな所で……」

「そういう、葛葉は?」

「あの、イタチもどきが気になってな」

「私もだよ」


成る程。
兄妹揃って何をしているのやら。
本当の所は、自分と同じ声に導かれ、此処に来たというところだろう。


「でも、病院はもう閉まってるみたいだ。明日また出直そう」

「うん……そうだね」


流石に、不法侵入は出来ない。
葛葉は踵を返し、帰ろうと歩き出す。
なのはも葛葉の言葉に従い、後ろについて歩き出す。

しかし……。
二人が病院に背を向け、歩き出した瞬間。

病院の敷地内から、大きな爆発音が轟いた。
砕けたコンクリートが宙を舞い、砂埃が視界を隠す。


「っーーー!」

「キャーーーー!」


突然の出来事に悲鳴を上げる。
轟音に身をすくませる。


「くっ……何だ!?ガス管でも爆発したか!!」

「(違うんだよ、マスター!?病院の中から“魔力”の反応がするんだよ!しかも、『召喚せし者《マホウツカイ》』クラスの魔力が!!)」

「はぁ!?」


サクラの報告を聞き、動揺する。
有り得ない。
この世界で自分クラスの魔力反応等、あるはずがない。


「っーーーーーー…あ、あの子!」

「あ……待て、なのは!おい!」


砂埃が徐々に晴れていくと、その破壊の爪痕が露となる。
病院の周りを覆っていた外壁が内側から崩れていた。
その壊れた外壁から、走り飛び出してきた小さな影。
昼間に自分達が拾って病院に預けたイタチもどき。
でも、今重要なのは、そんな小動物よりも己の家族。
イタチもどきに向かって駆け出したなのはの後を追
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