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Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第2話 目覚める魔法
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こえるようになってたんだろうけど……サクラの言葉が正しければ、『マホウツカイ』はこの世界に僕一人。どういう事だ?)」
「(分からないんだよ)」
「(だよな……)」
謎な事が多すぎる。
転生先には平和な世界を指定したのに。
これでは意味がない。
「(そういえば……何でマスターは私達の『能力』を選んだの?私の『
魔術
(
ルーン
)
』って結構物騒だと思うんだよ)」
「(本当は、『
復元する原初の世界
(
ダ・カーポ・ゼロ
)
』が使えれば良かったんだ。怪我した時とか、物壊した時とか便利だと思って)」
「(……それなら他の『能力』でも良かったと思ったりするんだよ」
「(丁度、思い付いた“力”のカタチを神様に言っただけなんだけどな)」
「(適当なんだよ〜)」
呆れた口振りのサクラ。
そう言われても、いきなり転生させてやると言われれば、動揺もする。
特別に力を授けると言われたら尚更だ。
「(何はともあれ。関わらなければ大事には至らないだろう。もう関わる事は無いだろうし)」
「(そうなの?)」
「(最低限の事はした。後は動物病院側の仕事だ。飼い主が見付からなければ、保健所行きだけど)」
「(可哀想なんだよ〜)」
「(生憎と僕は聖人君子じゃない。家族や友達以外なんてどうなろうと知ったことか)」
サクラにそう言い放ち、会話を終える。
誰に何て言われようが、考え方を変えるつもりはない。
善人に生まれ変わった訳じゃない。
救いたい者だけ救う。
何処までも傲慢に……利己的に生きていく。
前世から変わる事のない。
僕の生き方である。
第2話 [目覚める魔法]
家族で夕飯を食べ終え、お風呂や学校の準備を済ませ、ベッドに入り、眠りにつく。
今日も1日、何事もなく平穏無事……とは言い難いが平和に過ごせた。
願わくば、この平穏が永遠であることを望み、心地よい微睡みに落ちる。
穏やかな顔でベッドに横になり眠る葛葉。
だが、この心地よい眠りも、再び予想外の出来事により、打ち破られた。
頭に響くノイズ混じりの声。
「(ーーーー誰かーーーーー!)」
「う……ん?」
「(むぅ〜……またなんだよ、マスター……)」
眠りから覚め、瞼を開ける。
頭の中では、怪訝そうなサクラの声。
「……ん……発信源、分かるか?サクラ」
「(う〜ん……多分、動物病院だと思うんだよ)」
「やっぱり……」
気だるい体をベッドから起こす。
目を擦りながら、カーテンを開け、窓を開けた。
動物病院のある方向に目を向ける。
特に変わった様子はない
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