第一部 SAO編
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か・・・・その人は・・・?」
私は微かに震える手で、兄のコートの裾を掴んでいった。
「キ、キリト君・・・私凄い怯えられてない?」
「あー・・・・何時もそうだから。 キリア、こっちはアスナ。名前くらい聞いたこと・・・あるだろ?」
「っ、っ」
私は目を瞑ってコクコクと頷いた。
今目を開けたら、おそらく涙があふれて来る・・・だろう。
「私はアスナ。よろしくね。・・・貴方は?」
「わ・・・・私・・・キリア・・・・よろしく・・・」
震えが最高潮に達して、座り込んでしまう。
「キリアちゃん!」
「アスナ、待った。ホント待った!」
「何よ!」
「コイツ、酷い人見知りなんだ。人間不信・・・気味なのは俺だけど・・・イヤ違くて、人見知りがひどすぎて、初対面で自己紹介なんてしたらこうなる。」
兄は私を指さして言っている。
説明は良いから・・・私を助けてよ・・・
「そうなんだ・・・ごめんねキリアちゃん。気をつけるね?」
アスナさんは言って、私に笑いかける。
「す・・・みません・・・」
「いいよ、気にしないで。 で、キリト君。」
「そうだった。コレだよ」
「料理引き受けたわ。キリアちゃんは、どう?」
「へ!?わた・・・私・・・」
「食おうぜ。S級食材なんてこの先多分手に入らないぞ」
兄は私の肩に手を置き、落ち着かせようとしてくれる。
「・・・。」
心の中で葛藤したが、お肉の誘惑に勝てなかった。
「行く・・・」
「よし決定!」
「どこで料理するのよ。どうせ君の部屋じゃロクな物そろってないんでしょ?」
言わないで下さいぃい・・・兄の部屋は私の部屋でもあるんです・・・・
確かに私は料理スキルなんてもってませんんん・・・
アスナさん貴方・・・・コンプリートしたなんて・・・ずるいですよ〜・・・
私がこんなことを思っているうちに、兄たちは言い合いながら歩いていってしまった。
アスナさん、絶対兄を狙ってる。
・・・・仲良くなれそうに・・・・ないな・・・・
もう一度言うけど、ブラコンじゃ、ないよ?
私たちは転移門を通り、アスナさんの家があるセルムブルグへとたどり着いた。
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