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園に、男性平均よりも遥かに高い美形の二人が行けば、結果は言わなくてもわかるだろう。
「それじゃあ、またあとで」
「あぁ」
木場と別れ、自身のクラスへと入る。扉を開けると、第一声は女子達の馬鹿でかい歓声ではなく、
「おはよう五十嵐君」
「おはよー五十嵐!!」
「おはようございます。五十嵐さん」
という普通な朝の挨拶だった。隼人が微笑みながらおはようと返すと、少々頬を赤くした笑顔が返ってくる。一部の男子が物凄い形相で睨んでくるが。
(やっぱキャーキャー騒がれるよりも、普通に接してくれた方がいいな。それと笑顔GJ)
隼人は改めて自分のクラスが最高であることを認識し、自分の席に座る。因みに、何故隼人のクラスの女子達が騒がないかというと、単純に慣れたからである。まぁそれでも普段やらないようなことをすれば黄色い歓声が飛ぶが。
「本当にお前ら夕麻ちゃんのこと覚えてないのかよ!」
「だからさ、俺らそんな子知らないって。マジで病気とか行ったほうがいいんじゃないか?」
「あぁ、何度も言うが俺達は夕麻ちゃんという女の子を紹介なんてされてない」
隼人が睡眠学習の準備をしていると、そんな会話が耳に飛び込んできた。声がする方を向けば、そこにはこの駒王学園が誇る変態三人衆がいた。その三人衆の一人である兵藤という少年を見た瞬間、隼人の目付きが変わった。
(やっぱりあの変態"悪魔"になったか。主はグレモリーかシトリーか……どちらにせよ、あの様子じゃまだ"はぐれ"同然だな)
先程までの少々不機嫌そうな目付きはにやついたものに変わり、唇が三日月のようにつり上がる。
「面白くなりそうだ」
隼人は小さくそう呟いた。
=====
俺、兵藤一誠は最近何かがおかしい。彼女ができたと思ったらその彼女に殺され、実はそれは俺のただの妄想で、何故か朝は体がダルくなり、夜になると朝の体調が嘘のように体が軽くなる。……もうわけわかんねぇよ。
俺は彼女だった天野夕麻ちゃんの顔を鮮明に覚えているし、腹を刺されたときの痛みも覚えてる。松田と元浜は妄想だろ? というが、あれはあまりにもリアル過ぎる。いくら俺でもそこまでクオリティの高い妄想はできません。
まぁそんなこんなで軽く鬱状態だった俺は、松田の家でエロDVD鑑賞会という息抜きをしていたが、枚数を重ねていくうちに興奮が冷めていき、「何故俺達には彼女がいないのだろうか?」と真剣に思い出し、逆に泣けてきてしまった。
息抜きのつもりがさらに鬱な気分になり、重い足取りで帰り道を歩く俺だが、そんな気分が吹き飛んでしまう程ヤバイ人と遭遇してしまった!!
「これは数奇なものだ。こよな都市部
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