暁 〜小説投稿サイト〜
SAOもう一人の聖騎士
追想〜散弾銃と機関銃〜
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「あれ?新川君、また背が伸びた?」

朝田さん・・・・・・シノンが、少し残念そうに野菜ジュースを飲みながら聞いてくる。元々小柄な方だった僕は、GGOでの死闘の前は百七十センチにすら届いていなかったのだけれど、何故か全ての事が片付いた次の月辺りから身長が急激に伸び始めたのだ。現在は百七十五センチを越え、順調に伸びている。

「どうしてそんなに残念がるの?」

なんとなく聞けていなかったのでこの際聞いてみると、彼女は予想外の爆弾発言をした。

「だって・・・・・・・キスがしにくいじゃない」

さらっと答えられた。

「「「ぶふぉぉぉ!?」」」

驚愕のあまり飲み物を吹き出す音が・・・・・・三つ。
あれ?何で三つ・・・・・・

「何やってんですか慎と姫木さん」

大川慎(おおかわ しん)。GGO内で名を馳せるアサルトライフル使いである。僕やシノンと同じくらい前からGGOをしており、アサルトライフルとは思えない精密射撃と相手と十メートル以下まで距離を詰める超近接戦闘も行う大胆さを併せ持っている。ついでに言うと、僕の幼馴染みである。

・・・・・・・ちなみに、GGOをプレイし始めた理由は女子にモテたかったからと言う裏切り者である。

そして姫木茉璃(ひめき まり)。この大川の恋人で、こいつにはもったいないことこの上ないクール美人さんである。彼女も古参のGGOプレイヤーであり、右手にショットガン、左手に光剣を構える独特の戦闘スタイルと戦い方は、GGOでの光剣使いの戦い方の一つとして広く知られている。

・・・・・・ちなみに、彼女が慎と付き合いだした理由は、笑顔が素敵だったからだとか。慎、幼馴染みにこんなこと言うのもアレだがマジでお前砕け散れ。

「い、いや別に私は確かに身長差が大きいとキスがしづらいなーとは思うしその悩みは継続中なのだけれど、実際彼自身は日本人男性の平均身長を満たしているから彼が小柄なんじゃなく私の身長が高すぎるからであって」

その通り。女性差別をする気は僕には無いが、それでもちょっと驚くくらい彼女は背が高い。僕より拳一つ分近く背が高いので、間違い無く百八十センチはあるはずだ。

ちなみに慎曰く、そのギャップに萌えるとのこと。・・・・・・ねえ、いいよねこいつ殺していいよね?

「・・・・・・いつまでこの夫婦漫才に付き合っていれば良いのかしら?」

シノンがしびれを切らしている。まぁこれだけ延々と惚けられ続けられれば、イライラするのはごく自然な反応だろう。・・・・・・僕は大川慎と言う存在自体にイラついているが。

・・・・・・・ってちょっと待ってシノンさん、貴女死銃がいた頃の極寒の瞳に戻ってますよ恐ろしい。そんな彼女がすっと僕の左腕に腕を絡めてきて

「・・・・・・新川君の方が
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ