暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第28話 キリトと5人のパーティ
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ルゴを通じて発信し続けても。

 それは、変わらなかった。だからこそ、せめて、この眼に映る範囲のプレイヤーは、助けを乞う声が聞こえる範囲のプレイヤーであれば、救いたい。リュウキはそう考えていたのだ。

 足早に 声がする方へとリュウキは駆け出した。

 そして、暫く走った先。リュウキが向かった先に、意外な光景が広がっていた。


 6人のプレイヤーがそこにはいた。
 


 そのパーティは、ゴブリン集団に襲われている様に見えた。でも、リュウキは問題視しなかった。確かにレベルが低ければかなり危険だ。このフロアに出てくるゴブリンには厄介な能力も備わっているから。

 だけど、リュウキは問題視しない。何故なら……。


「ちょっと前 支えてましょうか?」


 そう提案する人物がいたからだ。見覚えがある人物。頭の先から足元まで真っ黒の服装。そう、同じソロプレイヤーであるキリトが 助っ人をしていたのだ。
 もっと上の層を中心に動いているキリトであれば、例え1人であったとしても、余裕で切り抜ける事が出来るだろう。
 だから、リュウキは一先ず安心した。……が。

「キリトがいれば……まぁ 大丈夫か。いや……一応しておくか」

 リュウキは安心した事は確かだが、妙なイレギュラーが発生しても厄介だと判断し、帰ったりはせず、少し見守る事にした。

 そして、リュウキは再び剣を取り出す。

「……あの集団ゴブリンは、中心(コア)のゴブリンを潰さないと、只管出てくるんだったな」

 キリト達が対峙しているゴブリンの集団。
 あれとは、この層を主戦場にしていた時に相当やった相手だった。そして、その時視て確認したところ、リーダー格ではない、仲間を呼ぶゴブリンがいるのだ。放置をしていれば、通常の倍以上の速度で再出現する仕様になっている。

 情報として、提供したかどうか、覚えてなかったから、彼らがそれを知っているかどうかは、判らない。勿論キリトもそうだ。

視た(・・)ところ……後ろで待機している《アレ》だな」

 あのパーティから不自然に離れたところで動かないゴブリン。遠くから見れば一目瞭然なのだ。それは、リュウキだけかもしれないけれど。

「よし、行くか………」

 リュウキは構えなおして、歩を進めた。

 キリトがいるから大丈夫、とは言っても それ以外の5人のプレイヤー達のピンチには違いないから。




 そして、数秒後の事。

「あれっ? 急にPoPしなくなった? 大分少なくなったよ」

 槍使いの女性がそう声を上げた。何度か、ゴブリンを退けつつ、後退をしていたのだが、押し切れそうな感じがしてきたのだ。

「えっ……?」

 手伝っていたキリトは少しおか
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