幻想御手
Trick15_まるで幻想御手(レベルアッパー)みたいね
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ベルに違いが
ある人が増えて、そして同じように昏睡状態になっている人たちがいる。
もしかしたらですけど、同じ理由で昏睡状態にあるかもしれないと考えてたんです」
「それでしたら今から来る学者さんに風紀委員の資料を準備した方がいいですの」
白井はテレポートをするために演算を始めたのだが
「待ってください白井さん。資料の場所は私が知ってますし、他にも渡したい
ものがあります。私が取りに行きますから2人で話を聞いていてもらえませんか?」
「わかりました。お願いしますの」
「話はバッチシ聞いておくから任せて!」
信乃は2人の返答に頷いて走り去っり、階段を下りて行った。
そしてすれ違うようにしてエレベーターが開き、一人の女性がこちらに歩いてきた。
「それにしても、急にレベルが上がるなんて、
まるで幻想御手みたいね」
「それはなんですのお姉様?」
「この前に佐天さんが話した都市伝説。それがあれば簡単にレベルが上がるんだって」
「本当にありますの? そんなもの」
「でもまあ、『火のない所に煙は立たない』って言うし一応専門家に聞いてもらおう」
「そうですわね」
話がちょうど終わったときに、エレベーターから出てきた女性がこちらで立ち止まった。
「お待たせしました。院長から招聘を受けました
木山春生です」
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「やばい・・間に合うかな」
時刻は夕方。信乃は資料の入った紙袋を持って走っていた。
風紀委員でまとめていた置いていた資料はすぐに見つかったのだが、
信乃の個人的な知り合いに調査をお願いして手に入れたもう一つの資料、
それが入った“音楽プレーヤー”が見つからずに探していたら
この時間になってしまった。
ちなみに固法が勝手に置き場所を変えたせいだった。
白井に連絡を取って喫茶店の場所に今向かっている。
今はA・T(エア・トレック)の使用許可はないので自分の足で信乃は走っている。
もうすぐ目的の喫茶店に着きそうになったときに、道路の反対側に一人の少女が
歩いているのが見えた。
(あれ? 佐天さん?)
佐天は俯いたまま走り去って行ったので信乃には気付かなかった。
その手には音楽プレーヤーが握られていた。
(まさかね、そんなわけないか)
自分がちょうど音楽プレーヤーを持っているせいで少し疑問に思ったが
(それよりも今は資料を持っていかないと)
その疑問をすぐに掃って喫茶店へと向かった。
「ごめんなさい」
「いきなり謝らないでください。でも遅かったで
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