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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第29箱 「私は…貴様を信じている!」
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劉一は、苦笑していた……。

そして…劉一は連行されてるかのように、生徒会室へ入っていった。









【生徒会室】



被告人のような感じ…って言ったら分かりやすいかな?

めだかちゃんがさながら裁判官だね…

そして、善吉が検事?


んで…


劉一を弁護してくれる人はいない………。(涙)


「では、説明してもらうぞ?劉一。」

めだかちゃんの…顔はいつもより遥かに真剣だ…。

いや、毎日めだかちゃんは真剣なんだけれど……それ以上って感じた。

それは、善吉も同様だった。

誤魔化しとか…… テキトーな事を言う空気ではなかった…。


「……うん。わかった。いや、聞いて……2人とも。」


劉一は、一呼吸置いて……話しだした。

劉一は、覚悟を決めて……。






* * * * *



【13年前】





最後に消息を絶ったあの日の事。

あの日の夜、めだかちゃんと別れた。

そして、ある黒ずくめの男達に襲われたんだ。

劉一は捕まった。

そして…男達の標的が、めだかちゃんや善吉になってしまったんだ。

大切な友達が……家族が狙われてしまったんだ……

…それで劉一は我を忘れてしまって…暴走をしてしまった。

そして、劉一は……襲ってきた男達を……



* * * * *



劉一の話を聞いためだかちゃん、善吉は……。


「「…………………」」


表情が一気に険しくなっていた。

2人とも何か事情があったのだろうとは思っていた。

普段の劉一が……、あの劉一が…家族に、皆に心配をかけるなど、ありえないんだ。

だから、絶対何かあった。……と考えていたのだが……。

まさか… そんな事があったなんて思ってもいなかったようだ…




「そんな時……、 気絶した僕を助けてくれた人がいてね…。 その人が僕を引き取る施設を提供してくれたんだ……。 僕はね…勝手に考え込んじゃったんだ。……善吉やめだかちゃん達の側にいる資格なんかない。だって、人を傷つけた僕が、下手をしたら死んでしまうかもしれないほどの怪我を負わした僕が側にいる資格なんかって……。 ……だって、君達は毎日 僕に光を…幸せをくれていたんだ。そんな存在だった。だから……僕が、あんな事しちゃった僕が側に……資格なんかないってね………。」

よりいっそう……顔を劉一は俯かせていた…。

そして……僅かだが…体が震える。








こんな事をしたことを…軽蔑するだろうか…?

もしくは… 犯罪者の様な目で見られる
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