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少年は魔人になるようです
第12話 魔人の復讐は失敗するようです
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Side 愁磨


「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」



大聖堂を埋め尽くしている天界軍が、一気に俺とノワールに押し寄せてくる。

それを見た『神』達は、決着が着いたと思っているのだろう。

此方を見て薄ら笑っている。


「羽虫が、良い気になるなよ!!『()ぜよ』!!」


俺が唱えると、前の天使が内側から爆発する。

これは単なる言霊の一種だ。しかし、発動には神通力を使っている。 

名の通り、神の力の一端を使っている為、天使では太刀打ちできない。

それを見た周りの天使達は動揺し、『神』達は目を剥く。


「さぁ。どうする天使共。

俺が必要なのは、あそこの二人の命だけだ。

あの二人を差し出し助かるか、差し出さず皆殺しになるか。どちらを選ぶ?

ああ、しかし、だ。武器を捨てても見逃してやる。さぁ、どうする?」


俺の言葉に天使達は一瞬逡巡する顔をする、が―――


「その様な者の言葉に踊らされるでないわ!!

さっさとそやつを押し潰せ!!!」


幼女の声に、天使達は再び構え、突進してくる。


「―――哀れなもんだな。自分の意思を持てぬ者は死んでいろ。『アトロポ――」

「シュウ。待って。」


俺が『アトロポスの剣』で掃おうとした所、ノワールから声がかかる。


「…………手早くやれよ。あまり待たんからな。」

「……ありがとう、シュウ。………皆、ごめんね………!!」


バサッ!!とノワールに翼が生え、闇色の輪を背負う。


「許せとは、言わないわ……!『封神八十七式裂光流星乱舞』(ガンマ・レイ)!!!」


唱えた瞬間、無数の光の球が周りに形成され、レーザーが放たれる。

これはノワールの固有魔法『封神八十七式裂光流星乱舞』。

光により圧縮された反物質を、細いレーザーの様に複数打ち出す神級魔法。


「ぐあぁあ!!」「馬鹿nゲボァ!!!」「ぎぇ?!」「グオァ!!!?」

「ヒィィ?!」「ギュバ!?」「ぶげぇ?!!」「ヒデブ?!」「ギャ!!」


天使・大天使の張った障壁を無視し、無数の光は軍を蹂躙して行く。

それを見ながら、ノワールは目に涙を浮かべている。

「……まだ、行くか?」

俺はノワールの頭に手を置き、聞く。

「……ええ、行くわ。

それに、こうなってしまったのは、私にも責任があるから。」


どうして責任を感じているかは分からないが、無理をしている様子も無い。

瞳は覚悟を抱いたままだ。

「行くぞ、ノワール。武器を捨てた奴は見逃せ。」

「分かっているわ。―――来て、『明星
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