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少年は魔人になるようです
第12話 魔人の復讐は失敗するようです
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と、俺が僅かに止まった隙に矢を放って来る碧髪碧眼の女性。


「無駄だ!『対象:『ウェルセウス』結界内へ封印』!!」

「あらあらぁ〜。」


さっきの鋭さは何処へやら、間延びした声を残し、封印された。


「『アリア以外の結晶内の外界可視・可聴を無効』。」


俺は二人が入った事を確認すると、

幼女以外の『神』に確認できない様に結晶内の視界を塗潰し、

音を認識できなくする。


「さ、これでもう此処で起こる事に手出し出来るのは、俺とお前だけだ。

非常に残念なのは、時間が無いから手早くしなければいけない事だ。」


戦闘開始から10分は経っている。

ノワールの方は、もしかしたらもう終わっているかもしれない。


「まだだ!まだ儂はぁぁぁぁぁぁぁ!!」


俺に、何度も何度も雷を落としてくるが、全てルリが喰らい尽くす。


「なぜだ、なぜ当たらないのだ?!」

「…ああ。ルリが喰うのは魔力そのものだからな。

魔力ごと無くなるんだから能力とか関係ないだろ?

――『断罪の磔』(サバト・オブ・クリスト)。」


ドォン!と地面から十字架が出て、クルセウスを鎖で磔にする。


「主神じゃないが、本物の『神』と同じ様に処刑されるんだ。光栄に思え。」


ドン、ドン、ドン、ドン、ドンドン!!カシン、ドンドンドン!!

両手足と脇腹に、『ジャッカル』で13mm炸裂鉄鋼弾をぶち込む。


「がああぁあぁぁぁあぁぁああああああああああああ!!!!」


傷を再生させ、精神を治し、幾度も幾度も撃ち抜き、マガジンを変える。


ドン、ドン、ドン!!カシン、ドン、ドンドンドンドンドン!!

カシン、ドン、ドン、ドン、ドン、ドンドン!!カシン、ドンドンドン!!!

ドン、ドン、ドン!!カシン、ドン、ドンドンドンドンドン!!

カシン、ドン、ドン、ドン、ドン、ドンドン!!カシン、ドンドンドン!!!

ドン、ドン、ドン!!カシン、ドン、ドンドンドンドンドン!!



繰り返す度、5回。計6回撃ち込んだ所で、貯めていたマガジンと弾が無くなった。

・・・・まだ、銃弾の放たれる音が耳に響いている。


クルセウスを見ると、荒い息をつき、呆然とした状態になっている。

自分の状態が分からないのだろう。・・・少々やり過ぎた。


「さて、爺。『人間を迫害しないで、改心する』と約束するなら、

それを外してやっても良いぞ。」

「………ほざけ、人間風情が。調子に、乗るでないぞ。」


・・・・・純粋に驚いた。まさか、此処までされて意見を変えないとは。

しかし、こいつの思想は元老院の爺共と同じだ
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