違和感
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になっているから注目を集めるのも仕方ないのだろう。しかし、どこかいやらしいことをしようとナナミに突っ込んで来るプレイヤーも見受けられたが一瞬でナナミに叩き落されていた。
そして、さっきの予選では見事ナナミが勝った。観客席では、かなりの大盛り上がりであったのかウィンドウからものすごい音声が流れ込んでくる。こちらの控え室でも少し騒がしくなっている。
そしてナナミが帰ってくると、かなりの数のプレイヤーに囲まれていた。まあ、SAOでもこんなこと会ったし、女性のプレイヤーの少ないVRMMOでは仕方にことなのだろう。
それを見て苦笑する。そして、ウィンドウが急にノイズが発生した。
「やっぱり接触してくるか!?」
小声でそう言うとウィンドウを食い入るように見る。しかし、ウィンドウには何も映されておらず真っ黒だ。
しばらくするとノイズは収まり、元のウィンドウに戻った。
「なんだったんだ……さっきのはただのバグか?」
突然のノイズで警戒したが特に起こらなかった。息を吐いて、ウィンドウをしまう。まあ、考えても見れば、さっきの試合で聞こえた声がウィルスだったことも疑問だ。自分の思い過ごしであって欲しい。
十六組の予選が同時に行われている。ようやく最後の八試合目。この試合には前大会の優勝者であるジュンが出る試合だ。たぶん相当盛り上がるだろう。しかし、こちらの控え室は百人以上いたプレイヤーはもうすでに十四人しか残っていない。
そしてウィンドウを見ながら試合を観戦する。ジュンのプレイスタイルは空手のような構えだが攻撃の仕方がほぼ全般の格闘技の技のようなものがあったり、拳で殴ったり、蹴ったりする動きも、まるでばらばら。だが、それでも動きは鋭く、速く、そしてウィンドウから見てもわかる一撃一撃の重さ。しかし、これはアイテムの効力も入っているだろう。
「こりゃ、戦うにも骨が折れるな。っと、そういえばもう一方の奴は誰が勝ってるのかな?」
もう一方の方を見るがこれといって注意すべきプレイヤーがいないと思い、目を離そうとすると、端っこのほうに何か動いていないプレイヤーを見つけた。
「こいつ……戦う気あるのか?」
そのプレイヤーはただ傍観してるだけで何もしていない。でも、こんな奴があがってこれるわけないだろうと思い、ウィンドウを閉じる。
この後は、休憩に入り次の試合開始時間は夜の七時からだったはずだ。それからは普通に飯食って、シャワー浴びてまたログインするだろうな。そんなことを思いながら今日の晩御飯の献立を考えながら、待っているとようやく試合が終わったようで少し音の割れている歓声が聞こえてくる。
「よし、片方はジュンとしてもう片方はどいつが勝ったんだ」
もう片方の予選では誰が
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