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FAIRYTAIL転生伝 〜 黒き魔王は妖精と共に 〜
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が口を開く。
いや、なんでってお前そんなの決まってるだろうに。
「兄貴が妹の心配してなにが悪いんだよ」
いくら中が悪くても、いくら嫌われても妹の心配をしない兄貴なんていない。
そう告げると、マリアは一瞬なにを言っているのかわからないという顔をしたが、俺の言葉の意味を理解すると顔を赤面させてそっぽを向いた。
「い、いきなりなに恥ずかしいこと言ってるのよ、ばか兄貴!」
「?なにが恥ずかしいんだ?」
ただたんに普通のことを言っただけのつもりだったんだが・・・。
不思議そうにそう言う俺をしばしマリアはジト目で見据えていたが、呆れたように息をはくと「ああそういえばあんたはそういうやつだったは」とつぶやいた。
…あれ?なんかバカにされてね?
マリアのしょうがないやつを見るような目つきに若干いらっときたが、そこは兄の威厳(笑)のためにぐっと耐えると母さんに妹発見の一報を入れるために携帯を取り出し母親の短縮を押そうとしたそのとき、
「ああああああああああああ!!!」
「ッ!?」
その声にとっさに後ろをふりむくと、先ほど吹き飛ばしたはずの通り魔がナイフを構えながらこちらにむかったもの凄い勢いでつっこんできた。
俺はとっさにそれを避けようとしたが、すぐ後ろにマリアがいたことを思い出す。
「ちッ!」
避けたらマリアが巻き込まれると思った俺は、とっさにその男の腕を捕まえ受け止める。
「くけけけけけけけけけけけけけけけけ」
「ぐうう、がああッ!!」
薬でもやっているのか、不気味な笑い声をあげる男の思わぬ力の強さに手こずりながらも殴り飛ばす。
そして追撃を加えようとしたのだが、
「カァ!」
「な、くッ!?」
男はいつの間に持っていたのか、手の中に握っていた砂で眼つぶしをしてきた。
不意を突かれた俺はそれを防げなく、そのままくらってしまった。そして、
ぐさッ!
「ひゃは♪」
「ぐうッ!?」
脇腹に激痛がはしる。どうやら刺されてしまったらしい。
それを見て通り魔の男は勝ち誇ったような笑いをあげる。
それを見て思う。この男をそのままにしておけば、確実にマリアに害を及ぼす。
(この男をこのままするわけにはいかねえッ!)
そう思った俺は痛みに耐えながらも男の髪を掴み、その顔に頭突きをくらわす。
「ぐぺッ!?」
思わず倒れた男に俺はそのまま馬乗りになり男の頭を殴りつける。
「ぐがッ!?」
さらに殴る殴る殴る殴る殴る。俺は男が意識を無くすまで殴り続けた。
「が・・・あ・・・ああ・
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