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FAIRYTAIL転生伝 〜 黒き魔王は妖精と共に 〜
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・・・。
「実は最近このあたりに通り魔がでるらしいのよ」
「通り魔?」
「そう、通り魔」
なんでも隣町で二人ほどナイフで刺して現在逃走中なのだとか。
「というわけであんたちょっとマリア探しに行ってくれない?」
「・・・なんで俺が」
「だってあなたこれからもう予定ないでしょ?」
まあ、確かに友達との予定もないしまっすぐ家に帰る予定だったけどさ。
「それじゃあお願いね?私も心当たりを探してみるから」
「あ、ちょッ!…切りやがった・・・はあ。しゃあねえか」
俺は溜息一つつき、携帯をポケットに仕舞うと、とりあえずマリアの通う中学校への通学路を探すことにする。
そんな簡単に通り魔となんか遭遇しないだろうと思いながらも、万が一のこともあるので一応探すことにする。…まあなんだ。嫌われていても一応たった一人の妹でもあるからな。心配だし。
まあそんなわけで俺はマリアの姿を探しに街へと探索にむかったのだが、
「どこいったんだあいつ…」
あいつが通う中学校の通学路、近所の本屋やコンビニ。ゲームセンターなど、心当たりは全て探してみたが、俺の妹の姿はどこにもなかった。
さすがの俺も焦りがでてきた。さらわれたのではないかと心配していると、
「――か!」
「うん?」
なにか今聞こえたような・・・。
「―――れか!誰か助けて!!」
「ッ!?この声は!」
暗闇の中で聞こえた女の悲鳴。
それはマリアの、俺の妹の助けを求める声だった。
そのせっぱつまった声に、声の聞こえてきた場所にむかう俺。
そしてそこには普段の強気な表情とは違う、尻もちをつき、怯えたような表情の妹と、にたにたと笑いながら妹にむかってナイフをふりかざす男の姿があった。
「マリア!!」
その光景に一気に頭に血がのぼった俺は、男の顔に全力でとび蹴りをくらわせる。
「家の妹になにすんだこのクソ野郎!!」
「ぶべらッ!?」
ドバアアン!と音を立てながら男が吹き飛ぶ。
そんな男に目をくれず、俺は呆けたような表情でこちらを見ている妹に駆け寄った。
「大丈夫かマリア!!」
「へ、え?あ、兄貴がなんでここにいんのよ!?」
「母さんからお前がまだ帰っていないって連絡がきたから探してたんだ!それより怪我はないか?」
「え!あ、うん。大丈夫だけど…」
その言葉を聞き、俺はようやく落ち着き、ほっと息をはいた。
「そうか。・・・よかったお前が無事で。心配したぞ?」
「?なんで兄貴が私の心配なんかすんのよ?」
不思議そうな顔でマリア
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