17話
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
らないけど、一度出向いておくべきなんじゃないかと思うんだ。現場でかち合ってからにするよりもそうしたほうが今後を思うとずっと良いからさ」
ランディもなるほどと頷くと一人よくわからなかったティオが質問した。
「皆さん分かっているようですけど、行ってどうするんですか?」
「向こうが私たちのことをどう思っているのかを調べに行くのよ」
エリィが説明するとランディも敵情視察ってことだと補足した。
特務支援課が遊撃士協会と同じ活動をする以上、現場で遭遇することも多くなるだろう。その場合にどう対応するのかが今のままでは決められないのだ。
前回アリオスに窮地を助けられたこともあり、また真似していることもあるので、現場で遭遇した際に強く出られると押し切られてしまう可能性が高い。
だから先に向こうの対応を知っておくことで現場で慌てなくても済む。
「警察と遊撃士協会は内情はともかく建前上協力関係にあるわ。だから助けられたお礼を言いに行くとか同じような部署だからと挨拶に向かえば、向こうも悪い気はしないんじゃないかしら」
「そういうものですか」
こういう挨拶回りには疎いティオはクロスベルに来た時も着任の挨拶を支部長にしかしなかったことを思い出して、あれは失礼だったかなと思い納得した。
「どういう連中か知っておくのは賛成だ。だが、商売敵の所だぜ?敵地みたいなもんだぞ」
「それでも筋は通しておくべきだと思うんだ。向こうがこちらを嫌っていてもそうすれば礼は失することはないだろうから向こうだってそれなりの対応をしてくれるはずさ」
ロイドの案に全員が賛成すると中央広場からジオフロントAのある駅前通りには向かわず遊撃士協会のある東通りに足を向けた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ