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英雄伝説 零の軌跡 壁に挑む者たち
17話
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で全く同じ反応を同時にしてしまった。

「わわっ、ロイドじゃない!」

「ウェンディ!何してんだよこんなところで」

「失礼ねー。この格好見て分からない?私はここの技師になったのよ。ロイドは警察官になったんでしょう?オスカーから聞いてるわよ」

作業着姿の幼馴染、ウェンディの姿を見れば、隣の店員とも服装が違うためにここの店員ではなく技師であることは分かりそうなものなのだが予想していなかったためについ質問してしまった。
あまりに明白な答えに照れ笑いで誤魔化すロイドにランディは元気一杯に挨拶をするウェンディがなかなか可愛く溌剌としていたために挨拶代わりにナンパし始めた。

「幼馴染か?結構可愛いじゃないか、俺、ロイドの同僚のランディってもんです。今度デートでもどう?」

こういうことには慣れているのかウェンディは笑顔で忙しくてごめんなさいと明るく断ったので、ランディも挨拶代わりだったのでちょっと大袈裟に残念がっておどけてみせた。
何をどさくさにとエリィは呆れてランディを無視して挨拶した。

「こんにちは、随分綺麗なお店ですね」

「あはは、これは店長の趣味なんですよ。私は前の工房が好きだったんだけど私のお師匠が喧嘩別れしちゃって、それで流行なんだって言う意見が通ってこうなっちゃって」

「じゃあ早速だけどオーブメントの調整をお願いしたいんだけど、ウェンディがやってくれるのか?」

「うん、このカウンターはカスタマーサービス用なの。オーブメントのお手入れはここでね」

「あ、でも俺たちのオーブメントは新型のエニグマってやつなんだけど大丈夫かな?」

「任せといて。新型用のクオーツ調整器もあるしね。そうか、警察も新型をねえ。実は最近遊撃士の人もちょくちょく利用していくのよ」

この話に少し驚いたロイドだったが、ティオが遊撃士協会とエプスタイン財団は協力関係にあることを教えてくれて、そういえば習ったことがあることを思い出し、エニグマの配備は徐々に進んでいるみたいだ。

「戦術オーブメントの性能で動きやアーツの使用量とかも変わってくるからな。さすが遊撃士。転換が素早いねえ」

ランディが感心して話を終わらせるととりあえず手持ちのセピスをアーツに合成してもらいエニグマを自分用に調整する必要がある。
戦術オーブメントは個人個人で調整が異なりアーツをセット出来るスロットの属性が限定されラインも異なっている。
これは個人の属性や得意不得意が関係しており、例えばティオの戦術オーブメントはラインが全て直列しており、一方ランディは複数のラインが並列している。
直列の場合はクオーツのエネルギー量が増えるので属性の力が累積され一本化されて複雑で強大なアーツが使用可能であり、並列式はそれが出来ない。
単純に見れば直列式
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