京都最終決戦〜江戸時代二時間目〜
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、私達で危ない人を治しましょう」
「だな」
「……(こく」
シオン様に骨を折られた方はいつの間にか逃げ帰りましたし、どんどん進めましょう。命を助けるために。
「……よし、これで大丈夫です……」
「ありがとうございます」
「……(くいくい」
「なんですかレン様?」
「……なにすればいい……?」
「そちらは終わったのですか?」
「ああ、もう終わったぜ。あとは木を置いとけば放っておいても勝手に治るぜ」
こちらも終わりましたし、もう平気ですね。
「そうだ。その木を外にも置いてもらっていいですか?」
「……(こく」
雫が回復薬にもなるなら、樽を置いて集めて町の人達にもくばりましょう。皆さん、復興で大変ですから。
「いけるがなんでだ?」
説明しました。
「……わかった……任せて……」
理解してくれたみたいです。
「でもよ、紗代嬢よ」
「なんですか?」
どこか間違ってましたか?
「俺が作った方が雫を集めるよりも圧倒的に早いぜ! あいて、やめて叩きつけないで!」
「……えい……えい……(バン、バン」
「そっ、そうですね。そっちでお願いします」
「おう、とりあえず外につんどくぜ〜いこうお嬢」
「……(こく」
「はい、お願いします。私は天皇陛下にあってきますね」
「……わかった……ばいばい……」
「はい、また後であいましょう」
私は医務室を後にして、謁見の間へと向かいました。
謁見の間につき正座して待っていると天皇陛下がやってきました。どうやら怒っているみたいですね。
「よく来てくれたといいたいところじゃが、遅すぎるのじゃ。一体何をしておったのじゃ?」
「皆さんの治療です」
伝えた時間より早かったはずなんですけど。
「なんと、御主は我が勅令より兵士を優先したと申すか!」
「はい、貴方様のご用件に緊急性は認められなかったので、命が掛かっている皆さんを優先したまでです」
「この痴れ者が! 我が勅令より兵士の命のほうが重いと申すか!!」
ずいぶん変なことで怒っていますね。
「はい、命の方が重いです」
当たり前のことです。力を手に入れてからはよく分かります。ちょっと力を解放するだけで簡単に人々は死んで行きますし、簡単に殺されていますから。
「我の勅令の方が重いに決まっておろうが!!」
「いいえ、命に変わりはありません。私もあなた方も兵士の方もどれも同じ命です。そこに、どれが重いかなど存在しません。その後に個人の裁量によって変わるだけです」
「くっ……まあ、よい。御主が天皇家の血を引いてるのは
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