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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十一話 楽しい合宿
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「「「「…………」」」」
「……ってのが、ヴィヴィオとお嬢、あたしらの昔話で、クラナとお嬢がまぁ、なんだ、その……あんまり話さない理由だ」
水遊びの為に河へと向かっているその道すがらで、ノーヴェはそう言ってクラナとルーテシア。そしてヴィヴィオの昔話を締めくくった。

「……あ、あー……」
「「「「…………」」」」
黙り込んでしまったコロナとリオ、それに思い出したのか、あるいは思う所あるのか、やっぱり黙り込んでしまったヴィヴィオとルーテシアを見て、ノーヴェはどう切り出して良いのか分からず、やり辛そうに後頭部をガリガリと掻く。元々、ノーヴェはこう言った雰囲気が得意ではないのだ。彼女に子の状況を収集しろと言うのは、少々酷な話だろう。
まぁ、その雰囲気と状況を作ったのは彼女自身なのだが。

「でも……でも!」
と、不意にリオが声を上げた。その声には悲痛さがにじみ、ノーヴェは思わず真剣な顔でそちらに振り向く。

「仕方、無かったんですよね……!?ノーヴェさんだって、ルーちゃんだって、そんな事、自分からやりたくて、やった訳じゃ……!」
必死になって、まるで逃げ道を探そうとするかのようにそう言ったリオに、ノーヴェは内心で思わず微笑む。今、友達になった相手の事を本気で思いやり、子供心なりになんとか相手は悪く無いと思いこもうとしている彼女の心は、きっととても温かく、優しいのだろう。
しかしだからと言って、ノーヴェはその内心を表情に出すことはしなかった。そうすべきでないことを、彼女は理解していたからだ。
彼女や、後ろでリオの言った事を頭の中で肯定するように、けれども不安そうな目で此方を見ているコロナの優しさも、素直に嬉しいと思う。しかし子供たちの優しさに甘えているばかりでは大人として示しも格好も付かないし、情けなさすぎる。
何より、少なくともこの件に関しては既にノーヴェもルールーも一定以上の覚悟はしていたし、納得もしていた。

「確かに、あたしもお嬢も、ある意味操られたっても言えるかもしんねーな……何も考えねぇで、唯言われるままに戦ってたばっかりだったし、お嬢に関しては、人質みたいに取られてた人も居たしな」
「だ、だったら」
「けど、それがクラナの人生に何か関係が有るか?」
「っ……」
真剣な表情でそう言ったノーヴェに、リオとコロナは黙り込んだ。少し厳しいようだが、これは正直な所甘い話では無いのだから仕方が有るまい。

「無い。彼奴はホントなら、あたし達がどんな人生を送ってたって、どんな状況だったって、それには何のかかわりも無く、普通に母親と一緒に暮らしていられた筈の、唯の子供だったんだ」
その言葉に続くように、ルーテシアが少し悲しそうな顔で微笑んで続ける。

「それを台無しにしたのは、どんな理由があれ私達だから……やっぱり
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