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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第26話 忍者?フウマ?
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いつらはリュウキに難癖をつけてきたのだ。
最初から、倒せるだけの力量なら 戦えよ。と思ったリュウキだったが、まずその連中がこれまでにしてきた事を 端から順番に言っていた。
そして、タゲを擦り付けらていれたパーティも全員が同意し、最早言い逃れできない空気にすると逆上した忍者軍団が一気に襲い掛かってきたのだ。
その後は……どうなったか 説明するまでもない。
結果的に言えば、リュウキのカーソルが“オレンジ”になってしまったが、誰も責める者は1人もいなかった。
「やれやれ……」
デス・ゲームと化したこのSAOで、プレイヤー間での闘争はあまり好ましくないが、仕掛けられているとなればしょうがない。連中も命を賭けてまで……とまでは考えていないだろう。そんな根性がある連中なら、最初からそんな手段はしない。簡単にあしらって終わらそう、そう思い男達を見据えた時だ。
「ん……?」
リュウキは、あることに気が付いた。それが事態を収拾することになるのだ。
「………おい、後ろ気をつけた方がいい」
リュウキが指をさし、言うが、《あからさまな手》と思われたようだ。
「「バカめ!その手は喰わないでござる!!」」
と、言われた。
確かに、そう思っても無理ない事だけど……、益々ため息をすることになるリュウキだ。
「はぁ、忍者を名乗るんなら、背後の気配ぐらい察しろ……」
呆れ果ててものも言えないとはこの事だろう。
気配を感じる事は勿論この世界でもできる。こいつらの様に前にしか目がいっていなかったら、無理だが。
「何をい『ブモオオオオッ!!』おおっ!!!」
背後にいた《そいつ》は、完全に射程距離範囲内に入った為、雄叫びをあげた。それで漸く自称《忍者》達は気が付いたようだ。
自分達が置かれた状況を。
新たなる闖入者。いや、闖入牛が現れた。
この辺りを住処とする野牛。正式名を≪トレンブリング・オックス≫。
肩までの高さは約2m半はある。その姿形から勿論。高い攻撃力とタフさを兼ね備えた前半の難敵に分類されるだろう。その上、ターゲット持続時間とその距離も長い。そして、ターゲットをその自称忍者たちに絞った猛牛は……。
「ブモオオオオオオオオオオッ!!!!!」
攻撃体勢のまま吼え、そして忍者の2人は。
「「ご……ごさるううぅぅぅッ!!!」」
と、訳のわからぬ悲鳴と共に駆け出していた。
だが、確かに忍者を自称するだけの事はある。中々にすばらしいスピードで街の方へと向かって逃げたのだ。だが、それは勿論持続時間の長いこの猛牛も負けていない。巨体に似合わぬ敏捷さで追いかけた。
そして、そいつらがいなくなるまでの所要時間は約5秒。
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