暁 〜小説投稿サイト〜
Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第1話 始まりの日
[5/6]
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
聞こえないわよ」
葛葉の言葉にアリサが耳を澄ませるが、何も聞こえない。
すずかも不思議そうな顔をする。
「空耳か?」
「そうじゃない」
「……」
何か釈然としないながらも自分を納得させ、歩き出そうとするが……。
(……誰か……)
「っ!?」
再び頭に響く声。
今度は、先程よりもはっきり聞こえた。
声の感じる方向に視線を向ける。
横にいるなのはも同じ方向を向いていた。
歩道沿いの林の中。
「葛葉も聞こえた?」
「あぁ……なのはもか?」
「?どうしたの、二人共?」
「気のせいじゃない……」
確かに聞こえた、助けを求めるような声。
すずか達には聞こえないのだろうか。
二人を見て、首を傾げている。
「こっち!」
「あ、なのは!」
「なのはちゃん!」
「もう、何なのよ……」
なのはが林に駆け出していく。
急に走り出した彼女を追い掛ける三人。
歩道沿いの柵を越え、林の中に入り、進んでいく。
なのはを追い、林の中を突き進んでいくと、少し開けた場所に出た。
そこには何かを抱え込むように座っている妹の姿。
腕の合間から覗く小さな生き物。
少し汚れているが、綺麗な毛並みをした小動物。
イタチの様に見えるが、少し違う?
動物を心配そうな顔で見るなのはに、三人が駆け寄っていく。
葛葉がなのはに声をかける。
「なのは」
「あっ……葛葉」
「急に走り出すな。危ないだろう?」
「ごめんね……だけど、この子が」
「そう、その動物どうした?」
「ここに倒れてて、怪我してるみたいなの」
なのはがイタチもどきに視線を移す。
葛葉も気になり、覗き込むように見た。
確かに、擦り傷等が見受けられる。
他の動物と喧嘩でもしたのだろうか。
葛葉の左右からアリサとすずかも、なのはの腕に抱えられているイタチもどきを見る。
「イタチかな?」
「フェレットじゃない?」
動物の種類について議論する二人。
だが、今はそれどころではない。
「この近くに動物病院ってあったか?」
「うん、この先にあったはず……」
「じゃあ、行こう。此のまま居てもしょうがない」
なのはを立たせ、手をひいて歩き始める。
アリサとすずかもそれに続く。
林から抜け出し、目的の病院へと歩を進める。
優しく不安げな表情のまま歩くなのは。
暫く歩いていくと目的の病院に付き、イタチもどきを診察してもらう。
怪我は軽いものであった様で、大事はないと先生が話す。
飼い主がいるのか、野生動物かどうかは確認が直ぐに出来ないため、今日は病院で預かってもらう
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ