八話
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々あるみたいだから。まとまった金額が入れば、ずっと大丈夫になる」
汚染獣の遭遇頻度は少ないらしいが、それでも様々な仕事があり、質の高い武芸者には高い金額が払われるらしい
そもそも、他都市との交流が少ないグレンダンにおいて傭兵など意味をなさず、仮に武芸の教導などをしようとしても、武門が多すぎてここではなりたたない
「……いつ頃、行くの?」
「放浪バスの予定から、大体後一週間くらいかな」
残りは大体後七日。クラリーベルなどにも伝えなければならない
「……帰って、来るのよね?」
「うん、必ず帰ってくる」
顔を伏せてしまったリーリンに対し、力強く答える
「……レイフォンがいない間、家事が大変になっちゃうね」
「ごめん」
「……レイフォン、外に行くの初めてなのに大丈夫なの?」
「放浪バスに乗れば、後は何とかなるよ」
「……汚染獣に襲われたりしない」
「そしたら倒すよ。サヴァリスさん相手に逃げてきたんだ。やられないよ」
「……っ! 死なないよね?」
「うん、絶対に生きて帰ってくる」
俯き、肩を小さく震わせるリーリンに近づき、レイフォンは強く断言する
近づいてきたレイフォンの手を、リーリンは強く、両手で包み込むように握る
「一回で貯まるかわからないけど、十分なだけ貯まったら、もう行かないから。約束する」
「……うん。約束、破っちゃいやだからね」
俯いた顔から一滴の水滴が流れ落ちる
リーリンがその顔を上げるまで、二人の手は繋がれたままだった
左右から振るわれる刃を意識し、体を低くする
袈裟がけに振るわれる右を復元した剣を持って受け流し、時間差で襲いくる左が届くよりも早く相手の体に接近、肩の部分に拳を当てることで左の刃の軌道をずらし、前方に向かい勢いのついたその体を蹴り後方に離脱
一瞬前まで自分がいた空間を薙ぎ払う上空からの拳による一撃を回避。続けざまに放たれる蹴りによってとばされた外力系衝剄を剛剣でもって叩き潰し、その衝撃でもって一瞬の浮遊の後後方に着地する
僅かな滞空時間の間に既にバランスを取り戻した相手によって衝剄が放たれ、数多の閃断による点ではなく面の攻撃を真っ向からの突撃を持って突破、同時に疾影でもって気配を振りまく
そのまま前方に進むのに対しほぼ真横から拳が振るわれ、体をひねって回避しようとするのと同時、腕の動きを利用しての蹴りが向けられる
それを地をけることで避けようとするのに対し、軌道を変更した相手の蹴りが追跡、的中しゆらぐ体、 千人衝でもって作られた剄の体を突き抜ける
既に疾影の時に千人衝を使うと同時、殺剄でもって後方に下がっていたレイフォンは一息つ
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