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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick14_信乃と仲良くしてもらってありがとうございます♪
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仕種だろうが、今の信乃には不機嫌さを強調する行動となった。




「雪姉ちゃん・・・避けられてるって本当だったんだね」

「ね、すごい避けられてるでしょ・・」

美雪には今までの明るいしゃべり方ではなかった。

「避けられてますの? もしかしてお2人は仲が悪いですの?」

「仲は悪くないですけど・・いえ、今は仲が悪くなるほど付き合いを持っていない
 というべきかな、4年ぶりに再会して3度しか合ってないし。あははは・・」

美雪は乾いた笑いを浮かべた。

「どういうことですか?」

「そうですよ、信乃さんがあんな態度をとるなんで何かあったんですか?」

初春と佐天が続けて質問をしてきた。

「あんな態度の理由は、なんとなくわかるよ。

 そうだね、うん。みんなは信乃と仲が良いみたいだし、知ってもらった方がいいね」

「でも、雪姉ちゃん・・・・みんなに話すのはちょっと重すぎないかな?」

「む・・・たしかに」

「だ、大丈夫です! 信乃さんは私達の大事な仲間です。
 ちょっと重い話ぐらい平気です!」

「・・・・そっか」

美雪に返事をしたのは初春だったが、白井と佐天も同じ表情をして頷いている。

「わかった。話すよ。

 信乃、西折信乃の過去の話をちょっとだけね・・」

美雪は静かに語り始めた。





「私と信乃はね、本当の兄弟じゃなくて幼馴染なの。

 けど、8歳の頃に私達の両親が同じ事故に巻き込まれて、同じ孤児院に預けられた。

 昔からよく私の相手をしてくれたけど、孤児院に入ってからは相手というよりも
 世話をしてくれて本当のお兄ちゃんみたいだった。

 あ、重いって話はここじゃないからね。
 その時は両親がいなくなった寂しさよりも信乃に構ってもらったうれしさの方が
 強く思い出に残ってるから、孤児院育ちとかは別に気にしないでいいからね。
 孤児院の院長もいい人だったし、信乃も同じように辛い思い出じゃないと思う。

 そして9歳の時、孤児院の院長さんが知り合いの教授に信乃を紹介してね、
 信乃が学園都市に行くことになったの。

 信乃は頭良かったから、その教授も『優秀だ!』ってかなり気に入っていたみたい。

 私が学園都市に来たのも信乃が行くっていうからついてきたの。

 そして、私達が11歳の時。
 信乃は学園都市ですごい功績を出してね、そのことでヨーロッパに講演に行くために
 飛行機に乗ったの。


 そして、その飛行機が事故で落ちたの」

「「「え・・」」」

美雪と御坂以外の3人が息をのんだ。

御坂は当時のことを知っていたから反応は薄いが、それでも苦しそうな顔をして俯く。



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