スーパーロボット大戦OGs
番外編009話 0108.5話
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にとられるアラド。ラトゥーニもその隣で唖然としている。
それも無理はない。この2人に取ってオウカ・ナギサとはスクールの長姉。ある意味では自分達の保護者も同然だったのだ。そのオウカが感情も露わに叫ぶというのは予想外の事だったのだろう。
「クエルボ博士、彼女は……」
「ええ。自分を救ってくれたアクセル大尉を慕っています」
ギリアムの言葉に悲しそうに口を開くクエルボ。どれ程オウカがアクセルを慕ったとしても、その想いが実る可能性は限りなく低いのだ。だがクエルボにとって、オウカというのは長年見続けてきたある意味では娘のような存在でもある。そんな彼女の初恋を誰がやめさせる事が出来るだろう。
「そう、か」
溜息を一つ吐き、気分を切り替えるかのように口を開く。
「アクセル・アルマーはシャドウミラーに所属してはいても、かなり独自の行動を取っているな。それも指揮官であるヴィンデル大佐にも隠れて。ここまで来ると、その目的はヴィンデル大佐と違うという事もあり得るのか? ……ラミア、どう思う?」
ギリアムが話を聞いていたラミアへと視線を向ける。この中で一番アクセルに詳しい事を知っているのが長年同じ部隊にいて、時には副官的な役割も果たしてきた彼女なのだ。
「隊長とヴィンデル様、そしてレモン様は3人でシャドウミラーを立ち上げたメンバーです。あちらの世界にいる時もお互いに信頼しあっていました。その隊長がヴィンデル様を裏切るというのは想像ができません。ただし……」
そこで言葉を切り、チラリとオウカの方へと視線を向ける。
「ただし?」
「隊長とレモン様はかなり深い仲だと聞いています。そちらの関係で何かあったとしたら……そういう感情が理解出来ない私には判断ができなかったりしちゃってごわ……もとい、判断出来ません」
オウカへと自分の声が聞こえないように小声でギリアムに告げる。
「そうか……しかし、知れば知る程分からなくなるな、アクセル・アルマーという男は。どうしたものか」
首を振りつつ、溜息を吐くギリアムだった。
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