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妖精の十字架
〜デリオラの終焉〜
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一度も来なかったしな」

「どーしよナツ!おいら、なぞなぞ苦手だよ!」

「・・・おかしいな、毎晩ムーンドリップが見えていたというのに」

「とりあえず、村に戻るか。いったん状況を知りたいし」

そう言って俺たちは村に向けて歩き出した
後ろで、グレイがリオンにギルド勧誘していたことは効かなかったことにしておこう





「直ってる・・・」

何が?
やっぱ、途中参加は現状がわからなくて困る

「魔道士殿!月を、壊して下され!でなければこの村はすくわれませぬ!」

月?
俺は空を見上げると、紫色の不気味な月が笑っていた
・・・・・・成程、な

「月を壊すのは簡単だぜ?でも、その前に聞きたいことがある」

「何ですかな?」

「エルザ、後は頼む」

大方、エルザも気づいているだろうからここでバトンタッチ

「ん、了解した。まず、遺跡に三年間も光が落ちていたというのに何故・・・」

あれ?そこだけ地面が草だ・・・

「きゃぁっ!?」

お、落とし穴!?しかも今きゃあって言ったぞ・・・

「何故誰も訪れないのだ?」

「な、何事もなかったかのようだ・・・」

さすがエルザとだけ言っておこう

「それが、近づけないのですよ、何故かはわかりませんが・・・」

「なるほど。なぞは全て解けた」

エルザは鎧を換装して、槍を構えた

「クルス、ナツ、ついてこい。これから月を破壊する」

「了解」

「おっしゃーーー!」






俺は展望台のした、ナツとエルザは台の上
払魔の槍の柄をナツが殴り、跳び上がったところを俺が加速させる寸法らしい

「行くぞ!!」

「はぁぁぁぁ!火竜の鉄拳!!」

「届けぇぇぇ!」

俺はしっかりと槍を見据えた

「双無・覇王脚!!」

思いっきり蹴りあげ、音速の槍が誕生した
その槍は空に浮かぶ月にささりヒビが

「うそだろーーー!?」

否、空が割れた

「へ?」

「・・・これで全部終わったな」

「ムーンドリップによる記憶障害。夜になれば悪魔になるっていう間違った記憶」

「へ?へ?」

グレイたちはいまだに現状が呑み込めていない

「つまり、こいつらはみんなもとから悪魔って事」

「うそーーーん!?」

「そうなのか!?」

「うい・・・まだちょいと混乱しておりますが」

記憶が治った彼らはまだ少し混乱している様だ

「さすがだ、ありがとう魔道士さん」

と、一人の悪魔が現れた
そうやら昔に死んだはずの悪魔らしい

「実は俺だけ記憶が戻ってなぁ。気味悪くなってにげちまったんだ」

申し訳なさそうに頭をかく

「ぼ
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