暁 〜小説投稿サイト〜
『言霊使いと幻想郷』
第二十二話
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話





「八雲先生ぇ。今日も外は雪だね」

「そうだなぁ」

 既に月日は睦月(一月)と如月(二月)を過ぎて(バレンタイン? 残念だな、幻想郷にはバレンタインは無いのだよ)弥生(三月)の季節のはずなんだが……毎日が雪だ。

 人里も毎回屋根の雪掻きに追われている。一回、除雪機を出して除雪をしたが一週間で元に戻った。

 おのれレティめぇ……。

「仕方ない。今日は授業は止めて外で雪合戦するか」

「やっほういッ!!」

「外で雪ダルマ作るッ!!」

「雪玉に石を入れていいですか?」

「それは駄目だ」

 俺の言葉に子ども達が活気出す。そんなに雪合戦したかったのか。

「ようし、準備が出来た者から外に行くぞ」

『オォォッ!!』

 そして俺が教室の扉を引いた。

「……何処に行く気だ?」

 扉の前に上白沢がいました。俺オワタ。

「雪合戦は昨日も一昨日もしているだろうがァッ!!」

「ちょ、ま……アーーーッ!!!」

 上白沢に鈍器(頭)で殴られた。結局雪合戦は無しになり授業をしている。

「それにしても雪が続くな。去年はそんな事なかったのに……」

「霊夢はどうしたのかー?」

 子ども達と一緒に授業を受けているルーミアが俺に聞いてきた。

 ちなみにチルノと大ちゃん(大妖精)も授業を受けていたりする。

「霊夢はいつも通りのんびりしてるよ」

「博麗の巫女ですよね……」

「霊夢なんてあたいに掛かればちょちょいのちょいだよッ!!」

「チルノはまずさるのからチルノに名前を書けるようにしないとな」

 どうやったらチルノからさるのになるんだよ……。

「まぁ今年の春は少し遅いのかもしれんよ。外の世界にいた時もそういった事例はあったしな」

 三月上旬でも寒いんだよ……。

「さぁ、授業を続けるぞ。今日はチルノがさるのからチルノになるまで帰さないぞ」

「……それは無理な話しですね」

「無理なのかー」

 そこ、諦めるなよ……。結局、チルノの字はさるのから変化する事はなかった。

 そして弥生が過ぎて月は卯月(四月)になったが未だに雪は降っており、春ではなく冬だった。

「冬ですよ〜」

「春告精がんな事言うなよ……」

 神社の炬燵に春告精のリリーホワイトがいた。

「だって春じゃないんだもん……」

「確かに卯月なのに冬だよな……」

 霊夢は霊夢で蜜柑を食べている。ちなみに魅魔は俺の隣で寝ている。おい、腹を出すな。

「よぅ霊夢ッ!! そこで氷の妖精を捕まえてきたぜ」

「ぁ〜いらっしゃい魔理沙。ほんと妖精って何処にでも湧くんだから」

 霧雨が勢いよく障子を開けて
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ